私は春休みに一人旅行で金沢を訪れました。
(いろいろ悩んでいたこともあって弾丸で行きました。)
このエピソードはその時に宿泊したゲストハウスでのことです。
旅行最終日に私はお風呂上がりにキッチンやソファーがある共同スペースで本を読んでいました。ちょうど読み終わった深夜24時頃同じソファーに座っていた外人の方に話しかけられました。彼はノートを見せながらこの日本語合ってますか?と片言ながら尋ねてきました。私はその文章にこの方がいいと思うよ!と片言英語で一生懸命伝えました。そのうちに、私と彼は英語でお互いのことを話すようになりました。彼はイングランド人でした。すると、不思議な共通点がいくつもありました!
私が前日訪れた兼六園の話をすると彼も同じ時間帯に行っていたと言い動画を見してくれました。動画の時刻も私が訪れた時と同じ時間ぐらいで驚いていると動画の1部に私の姿がたまたま写っていたのです!
これにはほんとに驚きました。
しかも、お互い年齢を聞くと同い年で誕生日を尋ねてみるとまさかの1日違いだったのです。
また、泊まっていたドミトリーも隣でした!
二人ともこの他にもいろいろな共通点や不思議なことを知り黙ってしまいました。いつの間にか時間は3時を回っていました。
このとき、既に私は彼と別れてしまうのは寂しくなっていました。
私は意を決して朝焼けを一緒に見に行こうと伝え一緒に見に行きました。
二人とも冷たい空気の中歩いていました。すると右手が急に暖かくなったのです。(彼が手を繋いで来てくれました。)
そのあと、2人で朝日をみて寄り添いながらシェアホテルに帰ってきました。
既に時間は7時を回っていました。
私と彼はホテルに着くと彼のドミトリーでしばらくの間一緒に寝転がっていました。
私は昼には友達との約束があったため彼にもう行かなくてはならないと伝えました。
お互い寂しい気持ちでいっぱいでした。すでに、お互いが惚れていました。出会ってから8時間ほどの出来事でした。最後に彼はキスをしてくれました。私もキスはしたことはありましたがこの時ほど幸せで切ないキスは初めてでした。私達はInstagramのアカウントを交換し、ふたりの写真を1枚だけ撮って私はシェアホテルを後にしました。
私はこのあと約束の友達に会うなり号泣しました。
私はあの時の彼との出会いは一生忘れません。あの8時間ほど濃密で幸せなことはこれから先ないのかもしれません。
今でも、時々DMで話したりしていますが付き合うことはないのでしょう。
written by のん
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