一目惚れ

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これは私の父と母のお話です。

母は昔マドンナと呼ばれる存在でとても可愛い女の子でした。しかし若いのもあり遊びまくっていて、しょっちゅうコンパやディスコに行きまくり男の人を取っ替え引っ替えしていました。
そんなある日母の友人の誘いでコンパに行くことに。母(あやちゃん)と母の友人2人(はるちゃんといくちゃん)と、母の友人(はるちゃん)の小学時代の同級生3人でのコンパでした。
しかし行ってみると男性陣とはるちゃんが小学生時代の話で盛り上がり、母といくちゃんは置いてけぼり状態。せっかくコンパに来たのに全く蚊帳の外。2人は怒りながらもはるちゃんの顔を立てて最後まで残り、二件目に行こうという誘いを断り「今日のコンパ最悪だったね」「もう2度とあの人たちとは会わないね」という会話をしつつそそくさと帰りました。
それから数ヶ月後はるちゃんからテニスをしないかという誘いを受けました。母はサウスポーでテニスがうまく出来ないので断りましたが、座って見てるだけでもいいからと押し切られ行くことに。
当日行ってみると、あの数ヶ月前のコンパの男性陣が。母は「最悪、、、」と思いつつ遠くまで来ていたので帰ることもできず、テニスも出来ず、渋々みんながテニスをやっている中ボール拾いをしていました。そしてその男性陣に全く興味のなかった母は、その日も飲みの誘いを断りすぐに帰りました。
すると翌日はるちゃんから1人の人があやちゃんの連絡先を知りたがっていると連絡がありました。母は興味がないのでお断りしましたが、しつこく連絡先を聞かれ、渋々教えることに。
するとすぐに連絡があり、何度も何度もデートに誘われ、仕方なくデートに行きました。
しかしデートに行ってみると何だか馬があい、どんどん楽しくなり付き合うことに。
父が母に惚れた理由は「みんながテニスをしている中一人でみんなの為にボール拾いをしてくれてたから」とのこと。
しかも実は最初のコンパの時に母に一目惚れをして、テニスにもはるちゃんにお願いしてなんとか母を誘ってもらったとか。
2人とも遊び人で有名だったので賭けをされるほど誰も続くとは思っていませんでした。
しかしそのまま月日は流れ4年後、母と父は結婚をしました。
自分のことをあまり話さない父がそんなに積極的にアプローチしてたのかと思うと、母と父にも若い頃があったんだなぁと思いました。



written by さくら

エピソード投稿者

さくら

女性 投稿エピ 5