一春の恋

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彼は友達の友達で、LINEのグループで知り合いました。初対面は友達と6人で遊んだとき。第一印象はクールで話しかけにくい人でした。身長も165cmある私とそんなに変わらず、新しい出会いに期待していた私は正直ないな、と思いました。
しかしその日の夜、彼から少し帰りが夜遅くなったからと「大丈夫ですか、無事に家につけましたか?」とLINEがきて会話をするように。そして初めて電話したときは彼の充電が1%になるまで4時間も話していました。思ったより話しが合い、またお互いよく話すタイプだったので気付けばほぼ毎日のように長電話するように。私は電話するたびに彼の人柄に惹かれていきました。そして2回デートし、初めは私の住む神戸で、2回目は彼の住む京都でお花見をしました。
京都デートでは清水寺を回るとき友達2人が合流するというハプニングがありましたが、清水寺の入場券やさくらソフトを奢ってくれるなどまるで彼女のような扱いにときめきまくりました。
しかもその後彼のオススメのラーメン屋さんに行く前にも関わらず、鴨川沿いで友達が合流したことで食べ損ねた手作りお弁当をむっちゃおいしいですと食べてくれました。
ラーメン屋では1時間くらい並びましたがあっという間でした。横座りで肩が当たるだけでドキッと同時に心地良さもありました。
お互いのラーメンを一口交換して、彼のチャーシュー丼も一口もらって(どれだけ食べるんだか笑)、この人とずっと一緒にいられたら幸せだろうなと思いました。
帰りも家に着いたらLINEをくださいと言い、改札を通りホームまでの階段を降りて見えなくなるまで振り返るたびに大きく手を振ってくれました。

次はまた神戸で、という話もなりましたが、友達のストーリーで私と彼が付き合ってるといろんな人に噂され、彼に距離を置こうと言われてしまいました。たまに複数人で会いますが、ただの友達です。
あのお花見までの2ヶ月は今では夢のようです。

written by かまこ

エピソード投稿者

かまこ

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