先生の一言で私は必死に次の言葉を探した。
…けど、見つからなくて。
先生がゆっくり私に近づいてくる。
私の目の前に来てだんだんと顔が近づく。
思考回路が寸断されて、何も考えられない。
あと数センチ…
「…ふふ( 笑 )」
「…先生?」
「次の授業はじまっちゃうよ?」
そう言って先生は自分の腕時計を指した。
「…うーーわ!!うそ〜〜!」
私は先生が閉めたドアとは別なトビラから猛ダッシュして部屋をあとにした。
次の授業は上の空。
(( どうゆう意味だったんだろう。 ))
ぼんやりと外を眺めていたら、先生が外で自分がもっているクラスの体育の授業をみていた。
どんなに人がたくさん居てもすぐ見つけてしまうわたしはきっと重症だ。
((気づいてくれないかな…))
私の強い念が通じたのか ←怖。
先生はゆっくり振り返った。少し見上げて少し驚いたような顔をして 小さく手を降ってる。
((え?!わたしに気づいた…?))
そんなこと思いながら窓の外をまじまじとみていたら、先生がブンブンと大きく手をふりはじめて。
なんだか可愛くて ニヤけが止まらない。
すると、
「おい、てば。聞いてるのか。」
「んえ?!」
「ここの文訳しなさい。」
___そりゃまぁ見事に授業中でしたから?集中していないと気づいた英語の先生に酷く怒られた。
わたしが怒られていることに気づいた先生は、必死で笑いを堪えてこちらをみていた。
わたしはちょっと悔しくなって
「ば、か」と外に居る先生に口パクした。
先生も「ご、め、ん」と口パク。
その日の帰り、玄関に居た先生を見つけた。仕返ししたくなって後ろから思いっきり大きい声で脅かした。
先生は、思ったよりびっくりした様子は無くてちょっと残念。
「お疲れ。まだ残ってたの?」
「うん。も〜今日先生のせいで英語の先生に怒られたよ?」
「あ〜ごめん( 笑 )なんとなく怒られそうだなぁと思ってたんだけど、てばいじめたくなっちゃってね〜(ウインク)」
私は無言で腹パンをおみまいしてやりました。
written by てば
Sponsored Link
自分の過去の恋愛の話。