私のアオハル

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私には好きな人がいました。
その人は中二だった私にとって初恋でした。
私も彼もネガティブだけど、似ているからこそ色々分かってくれるところが好きでした。
彼も私の事好きなのかな?と思っていましたが、残念なことに彼には彼女がいました。
彼はその彼女と幼なじみだから関係を崩したくないとだけ私に言っていました。
そんな日が続く中、お正月の時期がやってきました。
その日、あるSNSで学校は同じだけど、クラスが5クラスもあるので知らなかった人をフォローしました。その人のDMにいくとLINEのアカウントを教えて貰ったので、追加することにしました。
私は、彼は学校でチャラ男で有名だったので関わろうとは思わなかったのですが、お正月の時期に暇でしょうがなかったのでその人とずっとトークしていました。
(あとから彼にきいたのですが、彼も私のことを嫌っている人から毎日愚痴を聞いていたので偏見があったそうです笑)
ですが、私とその人が趣味や性格が似ていたのですぐ仲良くなれたのです。
そして、恋愛の話をした日がありました。
私は好きな人がいることを彼に打ち明けたのです。そうして、会話しているうちに彼が
「そんなやつやめて俺にしなよ。俺だったらお前のこと傷つけないし、大切にする。
いい返事くれるまでずっと待ってるから。」
と言ってきました。けれど、私は彼のことを友達としては好きだったのですが、やはり他に好きな人がいたので
「お前には傷つけられる気しかしないわ笑」
と言って軽く流してしまいました。

彼と私は夜中までずっと話すようになりました。彼は時々好きだよとか言ってくれたのですが、やはり私は彼の気持ちに答えることはできませんでした。
ある日のことでした。
私の気持ちが変わる出来事があったのです。
その人は水泳をやっていて県では上位の成績を収めていました。
彼にその日大会がある、と言われました。私は
「あーそーなの?頑張って笑」
と言ったのですが彼は、
「やる気出ないー」
と言ってきました。へーぐらいにしか思わなかったのですが、彼が
「今日4種目出るんだけど、全部1位取ったら褒めてくれる?笑」
と聞いてきたので、うんと返事をしました。
彼は4種目中2種目が不得意でいつもは2位や、3位だったんだそう。
そして、大会後。
「やっちゃったー」
と来たのであー、無理だったんだろうなと思っていたのもつかの間4枚の写真が送られてきました。
写真を見るとすべて1位。私は驚きました。彼はそんなにも私を思っていてくれたんだな、と。
そして、数日後。私は彼に改めて告白をされて付き合うことにしました。
そんな彼とは今では高校が離れ、別れてしまったのですが、私にとってアオハルだったなと思える出来事でした。

written by のえる

エピソード投稿者

のえる

女性 投稿エピ 2