これは、私(現在大学1回)の中学時代の話です。
中学2年生の時、野球部の男子(仮にショウくん)と隣の席になりました。
ショウくんは、落としたシャーペンを拾ってくれなかったり、私が塾に入ってることを話したら「◯◯塾?!あそこめっちゃ厳しいらしいなー俺は絶対そんなとこ入らん!」と言ってきたり…とにかくそんなだったので私はショウくんのことが大っ嫌いで、早く席替えしたいと思ってました。けど、小テスト中に私が消しゴムを忘れていたのに気づいたら、横から貸してくれたり、塾のことバカにしてきたくせに同じ塾に入ってきたり、なんだかんだショウくんも”いいヤツ”じゃん!くらいに思ってきました。ある時友達が、ショウくんが私のことを好きというウワサがあると言ってきて、その日からなんだか気まずくなってしまいショウくんのことを一方的に避けるようになってしまいました。
それから席替えして、端と端の席に離れました。
ショウくんとはだんだん疎遠に…
少し経って、体育会がありました。その日1番盛り上がる、クラス対抗リレーの時です。私たちのクラスは途中まで3位でした。このままだと3位止まりかな…とみんなと話していた時。アンカーのショウくんが、周りの子をどんどん抜かして行って1位でゴールしました。めちゃくちゃカッコよくて、ドキドキして。この時ショウくんに恋しました。けれど今のわたしはショウくんとは疎遠。おめでとう!なんて声をかけることなんてできないし、一方的にショウくんのことを避けていた私はそんな資格さえありませんでした。体育会が終わっても、そのあと何ヶ月か経ってもショウくんとは話さないまま月日が過ぎて行きました。ある時塾の帰り、親の迎えを待っていました。そこにショウくんもいて、夜2人きり。私は勇気を振り絞り、謝りました。「ごめんね…避けてごめん!!」するとショウくんは、「いつのこと言ってんの!笑 気にしなくていいよ笑」と言ってくれました。嬉しすぎて、ドキドキして今でも鮮明に覚えています。それから、少しずつではありましたが、中3もクラスが同じになれたこともあり前のような関係に戻って行きました。
そして中学最後の体育祭。私たちは優勝狙いでした。最後のクラス対抗で優勝が決まる…!
メンバー的には運動部も多く、ほぼ勝てるようなメンバーでした。
最後のクラス対抗リレーが始まりました。予想通り順調に1位で通過。しかし、後半。女の子がコケてバトンを落としてしまい、一気に順位が下がってしまいました。みんな諦めかけていた時、アンカーはアイツ。ショウくんです。ショウくんは周りをどんどん抜いて行って、1位でゴールしました。本当にカッコよくて、去年は言えなかった「おめでとう!!」が言えて、ハイタッチもしました。
体育祭が終わり、すぐに3年生の部活の引退試合の時期がやって来ました。勝ち進めば甲子園のように全国へ進めます。私もソフトテニス部で大会に出ましたが負けてしまい、引退しました。野球部はかなり強かったので順調に勝ち進み、決勝まで進んでいました。決勝は来週。その間はテスト週間でした。私が勉強していたら、なんとショウくんからLINEが。「何してるんー?」ときていて、そこから雑談して盛り上がって、そして恋バナすることに。私は思い切って、「好きな人いるの?」と聞きました。ショウくんは「いるよ笑」と答えたので当てることに…。「Aちゃん?!」「ちがう」…みたいなのを繰り返してたら、「加藤(仮)、お前だよ。俺と付き合って!」と来ていて、もちろんオッケーしました。この時本当に幸せでたまりませんでした。
決勝の日は休日で、私も見に行きました。
絶対優勝するから来て!と言われドキドキしながら野球観戦。宣告通り野球部は優勝して帰ってきました。ショウくんはかっこよすぎて自分にはもったいないくらいの人でした。
そして地区大会の次は地方大会です。
これに優勝すると全国へ行けます。
地方大会も順調に勝ち進み、ベスト8戦の日。
私は塾とかぶっていたので勝つと信じて塾を優先し、この日は見に行きませんでした。
しかし、延長戦の末野球部は負けて、引退してしまいました。
普段負けただけでは泣かないような野球部の人たち。けれどその日だけは悔し泣き。…ショウくんも。
ショウくんの最後の試合を観に行ってあげれば。そばにいてあげたらよかった、声あげて応援してあげれば良かったといつまでも後悔しています。そして私は別れた今でもショウくんのことが好きです。
これからどんな人と付き合おうとショウくんとの思い出は消えることはないと思います。ステキな青春をありがとう、と彼に伝えたいです。
長くなりすみません。
written by Rum
Sponsored Link