もう、遅かった。

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私は、入学式で一目惚れした彼にずっと淡い恋心を寄せていた。毎日LINEし、このままうまくいくのでは…そんな期待も心の隅にあった。
しかし、事態は急変。ある女の子と彼が付き合いだしたのだ。その女の子は私が彼を好きなことを知っていた。それなのに、私の目の前から初恋の人を奪った。あとから聞く話によると、女の子も彼が好きだったようだ。しかし当時私はそのことを知らず、ただただ悲しみに打ちのめされていた。悲しさ、悔しさ、疑問が湧き上がる中、彼への気持ちはどんどん高まっていってしまった。私は抑えきれず、彼にLINEしてしまった。「4月からずっと好きです」と。答えは当然、わかっていた。優しい彼は私の告白LINEに30分も付き合ってくれた。しかしその日から、少し見かけるだけで。一瞬目が合うだけで。声が聞こえるだけで。過剰反応してしまい…ついに彼に嫌われてしまった。
クラス替えし、3人がばらばらになった今でも彼は私を避ける。私も彼を避けてしまう。彼の誕生日におめでとうLINEした後は彼の私に対する目が冷たくなくなった、ような気がする。だけど私の心の傷は消えない。
彼氏が欲しい。そう思っても、好きな人は彼女持ち。この切なさ、やるせなさ、辛さ。きっとそれは経験者にしかわからないだろう。

written by ほちゃまる

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ほちゃまる

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