再び出会った

再び出会った

高校生の時に出会った彼。高校では告られたけど振ってしまい、彼が卒業してからは会えなくなってしまった。アドレスも電話番号も知らない。私の事なんて忘れてしまってるだろうな。とずーっと思っていた。
私は社会人になり彼氏もつくらず母親と買い物をしていた。ここは高校生の時に彼がバイトしてたスーパーだなーと思い出したりしながら買い物をしていた時。ちょうどボーナス時期で親にこれぐらい貰ったよーと話していたら後ろから彼が「へぇー。そんなに貰ったんだ。おごってよ！」と話しかけられその場でアドレスを交換し食事の約束を取り付け。クリスマスイブにデート、告白、キス幸せいっぱいでした。2ヶ月後は別れ話があり、１回別れましたがお互い好き同士。離れられませんでした。ダラダラな関係を送っていた20歳の梅雨の季節。生理が来ない私は焦っていました。彼にその話をすると、今すぐ検査薬！と言われしてみると陽性。遠く離れた所で待っていた彼に手で丸を作り陽性だったよ。と合図したら何故か安心した顔に…。なんで？と思い車に戻ると「いやー。妊娠してなくて本当に良かったね！」はぁ？してるよ？妊娠。どうやら彼は丸のサインがしてない、陰性だったと勘違いした模様。そのあとはゆっくり考えたいからとりあえず病院行ってくれと。病院に行き、妊娠は確定。妊娠がわかった途端悪阻が…。彼に話すと、俺はまだ親になれない。下ろしてくれ…。お前の親にも顔を合わす資格もないから手紙を書いた。親に渡してくれと、告げられ家に帰宅。もうなにもかもどうでもよくなり自室に手紙を放置して横になっていると姉がその手紙を読んでしまった。姉はスピーカーのように家族に伝え父親からその男を呼びなさいと。彼に電話をすると親もいるからみんなで行く。と。うちの父親はあまり学がないから言葉はとってもストレート。彼に向かって一言「下ろすと決断した君は人を消すんだからな。」
と。そう言われた後にプロポーズ。結婚とトントン拍子に話が進みました。出産してもう8年。息子はパパとママのキューピット。本人もそう言ってくれてます。
今でも名字をみるときゅんっとします。高校生の時に出会ったあの人の家族になれたんだ。この人のお嫁さんになれたんだ。

ねぇみてる？高校生の私。
大好きな先輩のお嫁さんになれたよ。家族になれたよ。

written by chi-tan**