中学2年生の時、私は男子が怖くて苦手でした。
ある日、部活中に過呼吸になりました。初めてのことで自分でもよく分かりませんでした。それから学校で毎日過呼吸を起こさないか不安でいっぱいでした。
そんなある日とうとう帰り際、教室で2回目の過呼吸を起こしてしまいました。視界が歪む中みんなの驚きと心配の声が何となく聞こえていました。その時、息が出来ず苦しかったのがふっと軽くなったような気分になりました。背中があたたかく、上から「大丈夫か?!」と声が聞こえてきました。
発作が落ち着いてから友人から聞いた話だと、みんな急なことで驚いて何もできなかった中、隣の男の子が私の背中をさすってずっと声をかけてくれていたそうです。それを聞いてびっくりしました。隣の彼とは話したことが一切なく、面倒ごとは関わりたくないようなタイプの男の子だったからです。
それから私は頻繁に過呼吸を起こすようになりました。その度に隣の彼は何も言わずに背中をさすってくれました。時には何も言わず、重い荷物を持ってくれたり、困っていたらさりげなく助けてくれたりもしました。
いつの間にか私は、怖いと思っていた彼を好きになっていました。それからだんだんと過呼吸はなくなっていき、彼との関わりもなくなっていきました。
そして、奥手な私はこれといった会話も出来ないまま卒業しました。
そして今、高校3年生になった私には2年ほど付き合っている彼氏がいます。そんな私の彼氏はとても優しく、頼もしく、中学2年生の時にいつも助けてくれていた隣の彼です( ¨̮ )
written by ぽとふ
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