好きになったのは…先生でした。

好きになったのは…先生でした。

これは私が中学3年生の時の話です
当日私は防犯活動や防犯寸劇を主に活動する奉仕部に所属していました
その活動として小学校の運動会に参加させて頂く機会がありました

私達は競技で必要になる物を出したり、防犯寸劇や学生vs中学生vs先生の二人三脚に参加しました。

私が初めて先生とお会いしたのは運動会当日でした。
私は奉仕部の部長をしていました。
しかも、参加するのは男子8人、女子1人
その上部長なのでみんなより30分早く行き打ち合わせでした。

この後好きになる先生と会い私は一目惚れをしてしまいました
当時の私のタイプみたいな方でした！


そこから打ち合わせは順調に進み最後に先生から

「Nちゃんは二人三脚俺とやから！男子は丁度2人ずつになるからNちゃんだけ走らんのいややろ？」
と言われました。
一目惚れをしてしまった私はドキドキが止まらなかったです


運動会は進み寸劇も終わり二人三脚の時になりました

私は嬉しさとドキドキでいっぱいでした
先生と足を結び入場したのですが緊張のあまり全然覚えてないです……
ですが、一つだけ！覚えていることがあります
それは、二人三脚が終わったあと先生が
「おつかれ！」と優しく頭を撫でてくれたのです

それから運動会は無事おわりました。

それから数ヶ月後
私は当時学校で色々あり嫌で嫌で不登校になりそうなくらいでした。
ある日泣きながら帰っていると丁度小学校の前で例の先生が見ていたみたいで走って来てくれました
それから小学校の玄関まで連れていかれ長い時間話を聞いてくれました。
先生はすごく心配して下さりそれから月一でその時間を作って下さりました
それもあってか先生とは更に仲良くなり、体育祭や文化祭と、来てくださいました
勿論、ほかの先生と見学という形でしたが…
それでも、先生は探してまで私に話しかけてくれました

それからも小中学校合同行事や地域のお祭りで一緒になった時も手を振ってくださったり、話が出来る時は話しかけてくれたりしました
ほんとに幸せな日が続きましたが
それと同時にあっという間に卒業式当日になりました…。
私はこれで先生と月一でのあの時間は終わりなんだと思いながら卒業式が終わったあと会いに行きました
その時に伝えてしまおうかと悩みましたが私は先生を最後まで困らせたくないと思い
「先生！担任でもないのにありがとうございました！先生のお陰で学校もちゃんといけたよ！先生は私の中で1番の先生です！」と泣きながら伝えると先生まで泣いていたのです
それからなにも言わずに頭を撫でて下さりました。

それから一年後私は弟の用事で小学校へ行きました
会わないよねって思っていたのですが先生は見つけて来てくれました
「今少し話せる？」
と言われ特に急いでもいなかったので話をすることに
私達は椅子のあるところに移動して座ると先生は直ぐに…
「えっと…俺結婚するんよ！」
と突然の報告でした。
私は頭が真っ白になり思わず気持ちを伝えそうになりましたが最後くらいいい子で居たかったので
「え！！まじで！！おめでとうございます！！幸せになってくださいね！！」
とだけ伝えました
先生は
「ありがとう」
と優しく微笑んで下さりました。


私はその日の夜泣きました。

私はその日以来バイトを始めたりバタバタしていたり先生が結婚と同時にお嫁さんのいる市へ引越したこともありあの日以降会えていません。


私はあの時伝えていたらと後悔しましたが先生を好きになった事は後悔はしていません！

先生が居てくれたから学校へ行けたし
好きだった期間ほんとに幸せでした




"先生。大好きでした。
ありがとうございました。"


…さよなら。先生。…

written by Nchann