私の恋

私の恋

私が恋に落ちたのは、高校二年生の時の私の担任の先生でした。

先生は私が読者感想文で賞を受賞した時は一番最初におめでとうと伝えてくれたり、私が悩んでいる時にはずっと相談に乗ってくれたり、同級生の真似をして、スカートを短くした時は他の先生は注意しないのに、彼だけはずっと私だけ「スカートが短い」とずっと注意してくれていました。

高校三年生の時は隣のクラスの担任でしたが、廊下やグラウンドなどで合うと必ず笑顔で名前を呼んで話しかけてくれました。

高校三年生の秋頃に私は進路が決まり、その時、遠くへ行くことが決まりました。しかし、先生には遠くへ行くことを伝えられず、とうとう、卒業式当日を迎えました。

卒業式が終わり、彼の教室に直ぐに向かい、春に遠くへ行くことを告げました。彼がその時、どんな顔をしたか忘れましたが、「向こうでも頑張れよ」と言い、私と力強い握手をして別れました。

結局、思いを伝える事はありませんでしたが、彼と過ごした三年間の思い出は一番の宝物です。

現在、彼は今はパパになり、奥様とお子さんと幸せに過ごしているそうです。

written by 海乃