離れたいのに離れられない。

離れたいのに離れられない。

高校1年の夏休み前、他クラスの野球部の男の子とLINEをしていました。私は家に帰ると必ず野球中継を見るくらいに野球が大好きでした。こうして彼とは野球の話が弾み、夏休みに最後の日LINEで付き合いました。

付き合ってから、部活のオフの日が被ったらデートしたりテスト前は一緒に勉強をして過ごしていました。一緒に過ごす時間は少なかったけれど幸せでたまりませんでした。
しかし、高校2年の夏休みに入ると、急にLINEが来なくなりました。1日1回返信が来れば良い方で、たまに途切れてしまうことがありました。痺れを切らした私は、彼に「私のことどう思ってる？」と聞きました。すると「どうも思ってない。野球のことしか考えてないと言われました。」私はすごいショックを受け、今まで我慢してきたことを全部吐き出しました。すると、彼も耐えきれない状況になり「野球を優先したい」と言われ渋々別れました。

私は、彼氏と別れてもすぐ吹っ切るタイプでしたが、今回はずっと吹っ切れませんでした。吹っ切るどころか心のどっかでは彼のことを思っていました。そして、彼へアピールをし続けました。LINEをしたり、彼の試合の応援に行ったりしました。別れた後のギクシャクは解け、普通に話せるようになりました。

この頃、大学受験の勉強真っ盛りでした。なので、恋はひとまず勉強に専念し、卒業式で彼に思いを伝えようと決心し、勉強に励んでいました。

ところが、夏休み明け、彼には彼女が出来ました。
人生で味わったことのないくらいのショックを受けました。インスタに上がる2人の写真を見る度に胸が痛みました。彼への思いを消そうと必死でした。

しかし、後数日で卒業といった頃、私と彼の進学する大学が同じであることが判明しました。しかも学部や学科も同じでした。
私は複雑だったけど嬉しさのようなものも感じていました。
大学入学後、彼は彼女と別れました。でも、それとすれ違うかのように私は彼氏が出来ました。
周りの友達には復縁のチャンスだったのにと言われ、少し悔いもありました。
でも、彼氏とは上手くいかず大学2年になる前に別れてしまいました。
今は、彼とはすごく仲のいい友達で、たまにご飯に行ったりしています。でも、心のどこかに切ない想いが募るばかりで、復縁の二文字が頭をよぎるものの、何も出来ないばかりです。

written by 咲