漏らした『寂しい』が引き金の失恋

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高校生のとき、初めて彼氏ができました。とても優しく、誰からも好かれる人でした。別々の大学に進み1度は別れてしまいましたが、お互い忘れられずに再び寄りを戻し、共に社会人となりました。
3時間弱はかかる距離、そして彼の仕事はとても忙しく、休みはほとんどありませんでした。ラインの返信は週に数回、会えるのは数ヵ月に1度数時間という状況。それでも私のために時間を一生懸命割いてくれていました。
正直すごくすごく寂しく辛かったです。この人と一緒にいるためなら仕事をやめて引っ越してもいいと考えていた最中のこと、これまで彼には言わないでいた『会えなくて寂しい』という本音が共通の友人を通して彼の耳に入りました。
そして久しぶりに会えた日、別れを切り出されました。理由は好きじゃなくなったの一言でした。
『最後にこれだけ、もう私のことはなんとも思ってない?』と聞くと『うん』と返されました。
本当に優しい人でした。あの言葉のどこまでが本心かわかりませんが、これで彼も楽になれるならと別れの道を選びました。

心の支えを失って、ひどく落ち込みましたが同僚の励ましを受けて立ち直り、今は結婚して幸せに生活しています。
彼の近況はわかりません。彼も幸せになっていて、もしどこかで再会できたら、一緒に大切な時間を過ごしてくれたことへのお礼と、あのときの本心を聞いてもいいでしょうか。

written by あぴち

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あぴち

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