さり気なくさり気なく近づいて

コンテンツ名とURLをコピーする

当時高校生の私はスーパーでレジ打ちのバイトをしていました。
ある日、1つ年上の男の子が入ってきました。
初めて見たその瞬間から、私は一目惚れをして
ずっと気になっていました。
誰とでも仲良くなり、フレンドリーに接する私ですが、
好きな人には、なかなか自分から話しかけたりする事ができない性格でした。
自己紹介はしたのですが、その後
業務的な会話以外には彼に話しかける事が出来ませんでした。

ちょうどバレンタインの季節だったので
私はバイト先の男の子達に手作りのチョコを作り渡しました。
でも、彼に渡すチョコだけは特別に可愛いラッピングをしたりしました。

すごく喜んでくれました。

その後、特に変わったことも無く月日が経ち
1年。

彼がバイトを辞めることになりました。
すごくショックでした。
そして彼がバイトを辞める日、お互い仕事が終わるタイミングが同じだったので
私は彼にちょっとしたお菓子をプレゼントしました。 勇気を振り絞って
「お世話になりました! 今度暇な時ご飯に連れて行ってください!」と言いました

彼は、ありがとうと言いながら笑っていました。

本当は「好き」と伝えたかったのですが
恥ずかしくて言えませんでした。
私の片思いは終わったと思っていました。

彼が辞めて半年後
急に彼からLINEがきました。

「久しぶり、今更だけど良かったらご飯に行かない?」
という内容でした

半年経っても私はまだ彼のことが忘れられず
ご飯に行く事になりました。

当時のバイトの話などをして楽しい時間を過ごしました。

その帰り道、途中まで一緒に帰り
今日はありがとうございました、と言い私は帰ろうと彼に背中を向けて歩き出すと

後ろから呼び止められ
バイトをしていた時から好きだった。バレンタインでチョコを貰った時も
本当は嬉しかった事を言われました。
そして付き合って欲しいと言われ、お付き合いが始まりました。

彼がバイトを辞める時、勇気を振り絞って冗談混じりに
「ご飯に連れて行って下さい」と言って良かったなと思っています。
後で聞いた話ですが、当時 彼も人見知りでなかなか、私に話しかけられなかった事を知りました。

お互い遠回りをしましたが、今となれば当時の話を笑いながら彼とします。
今でも彼とは付き合っていて仲良しです。









written by yuuu

エピソード投稿者

yuuu

秘密 投稿エピ 2