受験勉強をする中で

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わたしが高校3年生の頃の話です。
進学校に通っていた私は3年生になり受験勉強に励んでいました。10月になる頃には本格的にセンター試験対策の勉強が始まり、教室に夜遅くまで残って勉強していました。
10月からは席替えもなく出席番号順で固定の席だったため、隣の席の男の子とよく話すようになりました。さらに、夜遅くまで残っているのは2組のカップルと私と彼だけだったため、必然的に話す回数も増え、学校にいる時や帰る時など、勉強の話だけではなく色々な話をするようになりました。
また、会えない日にもLINEでわからないところを教え合ったり励ましあったりして、受験勉強にも励みつつ、少しずつ彼が気になる存在になっていきました。
そんな中で迎えたセンター試験、二次試験。前日に彼から「今まで頑張ってきたんだからきっと大丈夫。お互い精一杯やろう。」とLINEが来ました。私は翌日の試験へのプレッシャーで極度の緊張状態にありましたが、その一言で緊張がほぐれました。
合格発表は私の方が早く、私は無事に志望校に合格。彼から本当におめでとう。とLINEが来てとても嬉しかったのを覚えています。しかし彼は残念ながら志望校には合格せず、後期試験までずっと勉強することになりました。彼が後期試験で受けた大学に合格したと聞いた時、自分の気持ちを伝えようかと思いましたが遠距離になってしまうことなど色々考えてしまい、なかなか言い出せずにいました。
卒業式が終わっても彼とのLINEは続いていて、同じクラスだった友達数人からも彼と付き合えばいいのに、彼と付き合うと思ってた、と言われました。
3月下旬になり、彼と会える最後の日、彼とあまり話すことができず、後悔しました。それから数日後、同じクラスだった友達に「彼に気持ち伝えなくていいの?」と言われました。私の気持ちは誰にも伝えていなかったのでびっくりしましたが、その一言に背中を押され、ダメだったとしてももう会うことはないだろうしどうにでもなれ!と思って彼に「伝えたいことがあるんだけど今大丈夫?」とLINEしました。すると彼から「今電話してもいい?」と返ってきて、頭の中ははてなでいっぱいでしたが、いいよ、と返事をしました。
電話に出ると、いつもより緊張した彼の声。なんだろうと思っていると、「受験勉強で忙しくてなかなか言えなかったけど、好きです。付き合ってください。」と言われ、お付き合いすることになりました。もう会えないし、諦めるしかないかもしれない、と思っていたのでとても嬉しかったです。
友達に報告すると「やっぱりそうなると思った」と言われるので私の好意も彼の好意も他人から見たらバレバレだったのだろうと思いますが、付き合えたことは本当に奇跡だな、と思います。
付き合ってからは遠距離になってしまい、月に1回会えるか会えないか、という頻度になってしまいましたが、毎日テレビ電話で顔を見て話して幸せを感じています。
背中を押してくれた私の友達、そして彼と仲良くなるきっかけをくれた2組のカップルにも感謝したいです。

written by ぱんだ

エピソード投稿者

ぱんだ

女性 投稿エピ 1