4話 あなたがずっと好きでした。

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____外はすっかり寒くなって、言葉が白く表れる季節。セーターの袖を擦り合わせて温める。

今日もまた廊下の窓辺にて、先生と雑談中。

本当に他愛ない会話。
それでも一緒にいる時間が嬉しくて、楽しくて自然に笑うことができた。

その時間の他にも、ワーク提出のときに先生にメッセージを書くと必ず返ってくる。たまにそのメッセージの隣に押されているおかしなスタンプさえも愛おしかった。

____実験室での授業。

いつも通り早く授業が終わって、本当に何もすることがなかったらしく、終わってから休み時間となった。

わたしは、皆が移動してから先生がこもっている理科準備室に静かに入った。

「せんせ」
「ん〜?」


声を掛けたのに、先生はまだ私に背中を向けている。寂しくて、







先生にゆっくり静かに近ずいてぎゅっと抱きしめた。


先生はゆっくりほんの一瞬だけ私の方をみた。目を大きく開いてた。


「寒いから」



私はそんなちっちゃな嘘をついて、力を強めた。離したくない。


先生はふっと笑って、
「そっか」と一言。


私は冷静な先生をみて恥ずかしくなってゆっくり離れた。


と、同時に先生はドアの方へ行った。

どこかへ行っちゃうのかなぁなんて考えてたら、先生は鍵を閉めた。

ちょっとびっくりして、自分の鼓動が急に速くなるのを感じた。


「…なんで閉めたの?」

「誰にも入ってきてほしくないから、かな?」

written by てば

エピソード投稿者

てば

女性 投稿エピ 7

自分の過去の恋愛の話。