小指にかかった赤い糸。

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幼稚園の年長さんで初恋をしました。
年少さんから仲のいいグループの1人の男の子にです。
幼いながらも、その子に好き好きアピールをしていたのを覚えてます。

その子はとても体が大きくて、優しくて、
体の小さかった私から見ると、とてもカッコよくて王子様のような存在でした。

私は走るのが苦手で、外で遊ぶときはよく砂遊びをしていました。
その子は私とは違い、足が早く活発な子でした。
けれども、みんなとかけっこをせず、外遊びのときは私と一緒に砂遊びをしてくれました。
好きな子が隣にいるだけでとても嬉しかったのを覚えています。

休みの日もその子を含んだ仲のいいグループで遊び、
その子とのツーショットも沢山残っています。

卒園間近になり、違う小学校へ行っても遊ぼうねなどと約束をしていました。
しかし、私の父の仕事で県外へ転勤になってしまい、その約束も果たすのが難しくなりました。
卒園から小学校へ入学する1ヶ月はドタバタしていて、
記憶にありません。でも、とても悲しかったです。

その3年後に親同士が久しぶりに遊ぶ機会を作ってくれました。
しかし、私は久しぶりで照れてしまい、その子とひと言も交わせずにその日が終わってしまいました。

それからは会うことなく、小学校を卒業して、
また同じ県に戻ってきました。
中学校へ入学し、3年間過ごし、高校を受験、合格。
何もなく、その子の家の近くを通る度に思いを馳せるだけでした。

最近はTwitterなどで同じ高校へ入学する人を見つけ、
LINEグループをつくり、友だちを作ります。
私もその様な手段で新一年生のグループに入りました。

どんどん友だち追加をして、され、挨拶をしました。
その中に、たまたま彼がいました。
中学で一度もあってもいなくて、どこの高校に行ったかなど知る由もないのに、彼と高校のグループで繋がることができたのです。
彼がフルネームを名乗って、本人だとわかったとき、
とても嬉しかったです。

それからは毎晩LINEでトークしました。
トークで夜ふかししたり、ドキドキしながら電話をしたり、
毎晩が楽しみでした。

ある日、いつものようにLINEしていると、初恋の人の話になりました。
私は素直に彼のことが好きだったし、今もLINEだけだけど、好きな感情はあることを伝えました。
すると、彼も初恋の相手は私であると言ってくれました。
自分の初恋が両思いだったとは、とても驚きました。

彼から聞いた話では、彼は私のとこが好きで、
私がかけっこをしないから、私がしている砂遊びを一緒にして、
私は覚えていないのですが、年長さんの学芸会で
私がジャスミンで、そのペアをやりたくてアラジンの役をやったそうです。
私が転勤になったと彼のお母さんから聞いたときは
会えなくなってしまうのが嫌すぎて、ずっと泣いていたそうです。

その話を聞いて、とても嬉しくて嬉しくてたまらなく、
そのときにお付き合いを申し込んでしまいました。
けれど、彼からはまだ会ってもいないからと冷静なお返事がきて、少し凹んでしまいました。
入学式の後に会う約束をして、LINEは数を減らしていきました。

入学式当日、私は会場に早く着きすぎて、彼を一生懸命に探しましたが、人が多すぎず見つけられませんでした。
式が終わり、クラスの顔合わせも終わり、昇降口を出たところに彼を見つけました。
顔が熱くて、顔が赤くなってないか心配な位、嬉しくて、恥ずかしかったです。
高校生になった彼は、幼稚園のころとは全然変わっていなかったです。

立ち話をして、今日は終ってしまうのかなと思っていたとき、彼が正式にお付き合いをしたいと言ってくれました。

とても嬉しくて嬉しくてたまらなかったです。
初恋が実った瞬間でした。

自分でも信じられないストーリーだなって思う位、奇跡、運命の再会だと思います。

デートも回数をかさね、1年が経ちました。
はじめからお互いの考えていることが手に取るようにわかり、
最高の相手だなと思っていました。
彼と一緒にいる将来しか想像できなくて、本当に運命だと思います。

赤い糸って本当に存在するんですね。

written by ぷーのカノジョ

エピソード投稿者

ぷーのカノジョ

秘密 投稿エピ 1