先生との恋

先生との恋

小学校の時からお世話になってた先生がいました。
中学の時に異動してしまうことになり、寂しくなるねなんて伝えたら
「ちょっと心配だから。…誰にも言わないでね」と先生がこっそり私にだけメアドと電話番号を書いた紙をくれて、連絡先を教えてくれました。

それから高校卒業するまで休日お互いに空いてる日があれば会って、他愛のない話をしたり、学校生活の相談や勉強など教えてもらったりしてました。

それまでは優しいお兄ちゃんとして私はずっと仲良くしていました。

高校生のある日、テストを控えていて勉強を教えてもらっていたのですが、喋りすぎて終電を逃してしまいました。
未成年だからカラオケもいけない、飲みに行くこともできず、結局先生の家に泊まらせてもらうことになりました。

そのままずっと他愛のない話をして、一緒にご飯を食べてその日はふつうに眠りにつきました。

翌朝帰る時、
先生がいきなり私のことを抱きしめてきて。
（正直めちゃくちゃびっくりしました）
え？え？と私が軽くパニックになっていると先生が真剣な顔で私を見て

「ごめんね、今まで我慢してたけどやっぱりおさえきれなかった。」

と言ってきたのです。

まだなにがなんだかわからない私に少し切なそうな顔で

「高校生になったからもう抑えるのやめるね。好きです。」

と告白してきて、頭が真っ白になりました。

その時はなにも考えられなかったし、先生のことを全くそういう風に見ていなかったので本当に驚いて、返事はその場では出来ませんでした。

そのまま返事が出来ず、連絡もお互いにすることもなくなり疎遠になってしまいましたが、
私も大学生になり今では社会人になりました。

先生に告白されたあと、他の男の人と何人も付き合ってきましたが、暫くはやっぱりあの日のことを忘れられず引きずって別れてしまっていたので、
あの日ちゃんと答えられていたら先生とずっと一緒にいれたのかなと正直後悔しています。


会えるならもう一度会いたいです。

written by 哀