これ以上にないくらいに好きな人

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これは私が中学三年生のときの話です。私は新しく赴任してきた先生に一目惚れしてしまいました。先生はなんと私達の担任となり、卒業までの1年間を担任の先生と一緒に過ごしてきました。帰りのバスに乗り遅れたときに家まで送ってくれたり、最初はさん付けだった呼び名もいつの間にか呼び捨てになったり、ドキドキして楽しい日々を先生は私に与えてくれました。しかし、いつも頭に過ぎるのは卒業式の日。その日で先生とはもう会えなくなってしまう...そう考えるだけでとても悲しくて、夜はいつも泣いていました。あと何回先生に会えるか数える度に胸が苦しくなり、いっその事留年したいくらいの気持ちでした。そして、卒業式当日。私はずっと悩んでいたことがありました。それは、先生に想いを伝えるかどうか。ずっとずっと悩んで、でも当日は勢い余って想いを伝えそうになりましたが結局伝えられず...
後悔してないと言えば嘘になりますが、これもまたいい思い出なのかなと今では思います。
先生はその翌年の夏に結婚し、幸せな家庭を築いています。
私が大人になって先生と話す機会があったら、さりげなく話題に出して笑い話にでもしようかなと思っています。

written by テラ

エピソード投稿者

テラ

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