誕生日

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当時初めての遠距離恋愛中でした。普段からクールであまり自分の感情を言葉に出して伝えてくれるタイプの彼ではなかったので、ときどき不安になっていました。そんな中、遠距離恋愛が続くことへの不安が爆発してしまって、大ゲンカに発展。そのケンカから1週間お互い連絡を取らず、もう自然消滅だなと思っていました。ところが、しばらくすると夜中に彼から電話がありました。ケンカしたことを感じさせないような穏やかな口調で、内容も付き合う前にだらだら話していたような何でもない会話。なんでこんな風に電話してきたんだろうと思っていると、『誕生日…ちょっと遅れてごめん』と呟く彼。考えてみると、12時を少し回った頃でした。その時、ピンポーンと玄関のベルが鳴り、開けると彼がケーキを持って立っていました。わざわざ謝りに、お祝いをしに遠距離からかけつけてくれたことに涙が出ました。

written by さとね

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さとね

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