電車通学

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中学二年生の春、私はあるクラスメイトの男の子に恋をしていました。彼は学年有数のイケメン、運動部に所属しているとてもかっこいい人。電車通学で、同じ線だったことがとても嬉しかったです。その時はまだ私はスマホを持っておらず、LINEが出来ず、学校以外では繋がれませんでした。
ある日、学校の運動会の打ち上げをすることが決まりました。その時の幹事が彼。緊急連絡が出来るように、という口実で彼の電話番号を教えてもらいました。
私は家に帰るとすぐ、その電話番号にショートメールを送りました。「一応メールアドレスも教えて貰ってもいい? 〇✕△@--------- これ私の。」その後メールアドレスを貰ったものの、メールのやりとりはほとんどしませんでした。
けれど、下校の電車通学はとても幸せでした。私は彼とその友達たちと放課後に教室で遊んでいたので、下校は部活がない日は一緒でした。電車内ではそんなに話しませんでしたが、たまに目が合い、その度に私は恥ずかしくなって目を逸らしてしまいました笑
彼はいつも私の最寄り駅に着いた時に、私の方を向いて笑顔で手を振ってくれました。いつもはクールな彼がそんなことをしているギャップが可愛くて、かっこよくて、すごくキュンとしました。
数ヵ月後にメールで告白され、1ヶ月強、素敵な日々を過ごしました。毎日毎日、彼は帰り際に私に手を振りました。
何年もたった今でも、その姿をふと思い出すのです。

written by まゆな

エピソード投稿者

まゆな

女性 投稿エピ 1