初恋

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「初恋は実らない」ってよく耳にしますよね
実ってくれたら、、、と思っている方や、または思っていらっしゃった方、少なくないと思います
私もその1人です

みなさんの初恋はいつでしたか??
私の初恋は小学校2年生の時でした
同じ小学校の3歳上、5年生の彼で、
彼も私も習い事をしていて、私はバレーボール部、彼はソフトボール部でした
体育館からよく見えるグラウンドでキャプテンとして頑張ってる姿がとてもカッコよくて、でも他の男の子よりは少し小さくて、そこがまた可愛くて、色んな姿にドキドキしたりキュンっとしたりしていました。

季節はバレンタイン。
家族にあげたことはあっても、「好きな人」にあげるのは初めてでとっても覚えています笑

その日もお互い習い事で、終わるのが19時頃でした
でもその日に限って雨で。
いつも使っている体育館の半面をソフト部に貸して、というなんとも近いところで。
終わる時間も同じ、練習している場所も同じ、いつもより近くにいるから渡せるはずなのに、、、渡せなくて、気付いたらもう、親が迎えに来てくれている車の中。
手の中にはまだチョコレートがありました。
「渡さんでよかと??」「今しかないよ??」「ほら!ひとりになってるよ!!」って父と母が言ってくれてるのにも関わらず、わたしは、恥ずかしい、の一点張りでなかなか車から降りて渡しに行けませんでした、、、笑

すると、父が車の中から
「ぎんー!!!」って彼を呼んでくれて、彼がこっちまで来てくれました笑
後部座席にすわっていたのですが、自動ドアなので母が開けてくれて、わたしは座っている状態で外に立っている彼に渡す、という感じになりました笑
恥ずかしい気持ちと、自分から渡しに行けなかった気持ちと、すっごい近くにいる彼に、緊張してしまい、「はい、」と震えた声で震えた手で頑張って渡しました笑
彼もまさか私から貰うとは思わなかったのか、「えっ?!ありがとう、!」と言ってくれました。
雨が降っている中だったので彼は走って帰ってしまったのですが、本当に今でもハッキリとその後ろ姿を覚えています笑


ちょうど学年が重ならない3歳差でしたので、お互いに中学高校と何も無いまま過ぎて行き、気付いたら10年近くの月日が経っていました。
私は初恋が実らないままというか、気持ちを伝えることもないまま、人並みに色んな人とお付き合いをしたり、彼ももちろんそうでした。
小学校の頃とは違い、携帯電話も持つようになりましたし、最近となればSNSでいつでも繋がれる便利な時代になりましたし、Twitterでお互いにフォローしている関係で、私が高3、彼が大学3年で彼の誕生月の5月のことでした。
私は人の誕生日を覚えるのが本当に得意で(笑) 本当にそれくらいのことしか頭に入らないっていうのもあるんですが、、(笑)
すぐ思い出して、ちょっと抵抗もありましたし、恥ずかしさもあり、いきなりでどうしよう、、と思ったのですが、勇気をだしてTwitterで、おめでとう?と送りました。
彼から、ありがとう!!と返信があり、それから久しぶりだね~!って少しずつ会話をするようになりました。
もうすぐ夏ということで、彼が地元に帰って来るという話から、会おうか!となりました。
そこからTwitterではなくLINEでやり取りをするようになりました。

8/15の夜、彼は車で来てくれました。
私の口から出る言葉は「運転してるの?!すごい!すごい!ぎんちゃんが運転してるー!!!笑」でした笑
久しぶりに会うというからの緊張と、いつまで経っても彼はカッコよくて、でも可愛くて、もう感情がめちゃくちゃでした笑
助手席に団扇があり、必死にそれで私は顔を隠していました笑
それを見て笑いながら「なんでそがん隠しよると?笑」「はずかしか?笑」と言ってくる彼がほんっっとうに可愛くて、今でも思い出して胸きゅん出来ます✨←笑
(もう二年前の夏のことです笑)
一緒に軽くドライブをして、まともに話したのはこの日が最初だったと思います。
車から降り、2人でゆっくり歩いて話したり、楽しい時間はあっという間に過ぎて、もう帰る時間になりました。
私でも今思うと、謎のテンションだったなあと思います笑
車を降りる寸前にカメラアプリを開き、1枚写真を撮りました笑
今でも大切にフォルダにとってあります笑
次はいつ会えるのかなって思いながらまたねってしたのを覚えています。
でももう、また はないのかもしれない。とも思っていました。
その、また がやってくるとは知らずに、、、笑


あっという間に時は過ぎ、冬になり2月になりました。
季節はバレンタイン。
10年前のことを思い出していました。
夏に会ったっきり、お互いに学校があり、また簡単に会える距離ではなかったので彼に会うことはありませんでした。
たまたまバレンタイン前に、彼が住んでいる街の近くへ友達と遊びに行く予定があったので、
「この日なにしよるとー?」って聞けて、
街に出かけてるよって返事がきたので、これはワンチャン会える!!と思い、チョコを作り始めました。
もう21歳の彼だったのでお酒を入れた生チョコを作りました。
その頃彼は当時付き合っていた彼女さんが居たのですが、、、そんなの知らない!!笑 あげちゃう!!って感じでしたね笑
その日もあっという間にやってきて、ドキドキは止まらなくて止まることを知らなくて、カフェで待ち合わせました。
彼に、UVERworldのDVDを借りていたので、それを返す袋の中にチョコも忍ばせ、、、渡しました笑
彼が勧めてくれたからもっともっと聴くようになったバンドです。
その時もまたねってして別れて、私はもう気分がhighになっていました笑
LINEでチョコ入れてる!!って伝えてすぐ、いつの間に??!気付かんかった!ありがとう!!☺️って返信がきて、ホッコリしました。
次はいつ会えるのかなあ、会えないかもな笑 って思ってて、でもその日は意外とまたすぐやってきて?笑

翌月の3月。
私は高校を卒業しました。
春からは福岡の専門学校へ行くということで、もっと彼と離れてしまうことになりました。
3/1の夜、たまたま彼が帰省していて、「渡したい物があるからちょっと会える?」と連絡がありました。
ずっと外で待っていて、こんなに人と会うのってドキドキするのかな、ってこれってまたぎんちゃんのこと好きなのかな?恋心なのかな?って色々考えている時期でした。笑
彼がまた車で来てくれて、その夜は彼が急いでいて、ドライブはすることはなくただ渡したい物をわざわざ渡しに来てくれたんですが、
「卒業おめでとう^^」と言ってくれ、「ありがとう~」と返しました。
そしたら、「はいっ」と、白い紙袋を渡されて、
「え、なに??」と返したら、
「ホワイトデーだよ☺️」と言ってくれました。
10年前と同じ場所で貰ったので、心の底からうわぁぁあ~~!!!(TT)となりました。
「ありがとう~!(TT)」と言いながら10年前のことを思い出していました笑
それからすぐにまたねってしちゃって、私は家に入ったのですが、中身を見ると、、、
GODIVAのチョコレートでした(TT)
水色のハートの缶ケースに入ったチョコレート。
10年前はキキララの黄色の星型のプラスチックケースに入った飴で、ケースってとこが変わってないなあ、、、と1人でフフっとなりました☺️笑

今思うと、私やっぱりこの時も恋してたんだな、って思います。
叶うことはなくても、彼のことしっかり好きだっただな、って。
叶わなくてもいいから、少しでももっと多く彼との思い出が欲しくて。その想いが溢れて溢れて、私の専門1年はぎんちゃんで染まりました。
夏にも会えて、冬も会えて、そしてまた今年の冬も会えて、確実に彼と会う回数が、連絡をとるペースが、あのお祝いした誕生日を境に急激に増えました。
それまで何もしてなかったのに、毎日連絡もとるようになり、色んな話をして、色んな所に一緒に出掛けて。(ライブ(UVERworld、米津玄師)、ハリネズミカフェ、プラネタリウム、、、)彼のおうちにもお泊まりしたり。
あの時おめでとうって送ってなかったら、、、。
きっと小学生の初恋のバレンタインで絶対終わっていました。
初恋を少しでも変えれたこと。叶わない恋だとしても、私はそれでもいいと思いました。
彼のことをもっと知れて、幸せになれて。きっと私だけこんな気持ちだけど、、、恋って自己満足なのかな、って思います。

「彼を好きになってよかった」
私はただそれだけです。
次の恋が出来るかわからないけど、、笑
きっと私はずっと、ずっと、心のどこかで彼のことを想ってる、そんな予感がします笑
叶う恋が全てじゃなくて、叶わなくてもちゃんとした恋で。

きっと私はずっと彼に恋をします。

初恋は実らなくても、心のどこかにずっとあるものだと。

written by さかな

エピソード投稿者

さかな

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