付き合って4年経つ彼氏は、記念日や誕生日に何かをすると言うタイプではなかった。私は逆で、誕生日は好きなものを作ったり、クリスマスは洋服をあげたり、バレンタインも毎年プレゼントしていました。
そんなお付き合いをして4年も経つと、彼氏から何かをしてもらうという期待は殆どなく(最初は期待してたけど、期待するだけ悲しくなっていたので ; ;)、お付き合いして4年目のクリスマスも、自分がしたいからするんだと言い聞かせてプレゼントを準備していました。
クリスマス当日、彼氏はこの時期がお仕事の繁忙期で、私の一人暮らしの家に来たのは夜23時頃...。お仕事のことで頭がいっぱいだった彼氏は、私からのプレゼントを受け取ると「そうか〜今日はクリスマスか〜本当にありがとう!でも僕何も準備してないや...」と弱々しく言ったので「いいのいいの。私があげたかったからプレゼントしたの。したい人がする。それでいいんだから。職場でも素敵な男性で居られるように使って」とちょっと高めなハンカチを2枚渡しました。
それから、年末年始休暇になり、お互いに九州の実家に帰りました。お正月は彼の御両親に「おいで〜」と誘われていたので私は父と高速道路を使って彼の実家に行きました。
彼氏の母と二人きりになった時「リュウは実家に帰る空港に向かう際に、ユイちゃんのクリスマスプレゼントを探すのに必死でね、色んなお店を回ってたら、飛行機に送れそうになったのよ。本当にごめんね〜。ああいう子だけど、でも、きっと素敵なプレゼントを用意すると思うから」と、彼氏の母が気を使ってくださってこんな事を言ってくれました。ちゃんと私の事思ってくれてたんだなって思うと涙が少し出ました。
それから、私が先に東京の一人暮らしの家に帰り、彼氏はその一週間後に東京に戻る予定でした。その前日に彼から電話がありました。「クリスマスプレゼント用意出来なかったから、お食事をしたい。僕が、予約をする!何が食べたい?」
「じゃあ、お肉がいい!」「分かった!お肉ね!」とお店を予約するなんていつも私任せだった彼氏が、初めて私のために予約してくれたのです。正直、びっくりしました。
そして空港まで迎えに行ったら、そのままお店に向かうという予定でした。「どこのお店を予約したの?」「銀座」「えっ!!?銀座?!?」銀座でご飯なんて思っていなかったので、ビックリしたまま銀座に向かいました。道中、彼氏は初めての予約で時間を気にしていたせいか、すごくソワソワしていて、会話もあまり弾みませんでした。
銀座のお店は、中世ヨーロッパのような雰囲気で、格式高い格好の男性の方に、景色の見える素敵な個室に案内されました。まるでドラマのような大人な空間です。初めての空間にドキドキしつつ、ドリンクと料理を注文しました。最初のドリンクが来て2人で乾杯し、少し間があると、突然彼氏が「ユイちゃん、お話があります」と言ってきました。「えっ?何?」少しまた間があって「僕と結婚してください」「えっ!?えっ!?」何度も「えっ!?」と言いながらもう我慢できず、涙が溢れてきました。「本当に!?」「うん」私は頷きながら「もちろん!」と返事を返しました。それをきいた彼氏は「良かった〜。長い間待たせてしまってごめんね。これからもこんな僕ですがよろしくお願いします」「私もこんな人だけどよろしくね」と言って、その後もずっと泣いてました。あまり涙を見せない彼氏もうるっとしていました。「指輪は2人で選びに行こう」と彼氏が言ったので、泣きながら「じゃあ、あれをしよう!」とあの『Alwaysー三丁目の夕日ー』の映画のシーンで、指輪はないけど茶川さんが指輪をはめるシーンを2人で再現しました(笑)
まさか、お食事デートだと思っていた私は、プロポーズをプレゼントされるなんて思いもしていなかったです。一生の思い出になりました。そして今は婚約者と共に結婚の準備の真っ最中です。
written by アララ
Sponsored Link