彼と再会した時の話

彼と再会した時の話

これは偶然が重なって、大好きだった彼と再び再会した時のお話です。

今の彼と私が出会ったのは小学３年生の時。
休み時間になるとお互いの教室に行き来する程仲がいい幼馴染でした。

彼との日々はとても楽しく。私はいつの間にか彼を好きに。6年生の時ラブレターを書いて渡したこともありました。けれどその当時の私は彼との関係が壊れてしまうことが怖くて、返事を聞く勇気もなく。
何も無かったかのように私たち二人は中学校に進学。

そこで私にとって悲しい出来事が。
彼が突然転校してしまったんです。私に何も言わないまま。私が彼のことを知ったのは人伝いでした。

もう会うことは無いのかな。そんな風に彼のことを思いながら月日は流れ。私は高校生に。

しかしここで1度、私と彼は再会します。
中学を卒業後こちらに帰ってきていた彼は、偶然にも私と同じ高校に進学。隣のクラスでした。

けれど、会えなかった3年という長い時間。
会えて嬉しいはずなのに、私は何故か彼に話しかけに行くことが出来ませんでした。私の知らない彼がそこにいる気がしました。そして彼には彼女が､､､

彼と話せないまま私は高校2年の後半。療養のため高校を退学。

私が高校を辞めて何年かたった後。彼と私共通の友人に会う機会があり、話の流れから久々に3人で会うことに。

それから会う予定までの１ヶ月程。友人が彼に私のLINEを教えていたらしく、久しぶりに彼とLINEをして、会えなかった間の話や私が高校をやめたあとの話。いろんな話をしました。

彼との時間は楽しくて、あっという間に時間は経ち。約7年ぶりの再会。彼はすっかり大人になっていて、けれど昔と変わらないところもあって。そこには私の大好きだった彼がいました。

友人と再会していなければ、彼の連絡先も知らなかったし、実際に会うこともありませんでした。私が友人の連絡先を持っていたわけではなかったので、本当に偶然でした。こんな奇跡あるんだ、と自分のことながら驚きました。

今もその彼とは仲良くお付き合いしています。

written by かなりあ