車椅子と花火

コンテンツ名とURLをコピーする

今の彼氏さんとはバイト先で知り合いました。
私がその彼と出会って初めての夏。
お互いフリーで一緒に行く相手もいなかったため、フリー同士で花火行こうぜ!と、ノリで2人で花火大会に行くことに。
バイトの帰り道での何気ない会話などでだんだん彼に惹かれていた私は、その日をとても楽しみに待ち望んでいました。
ついに花火大会の前日。私は部活動で武道をしており、その日も部活でした。大会も近かったため、一生懸命練習していて、部活終了時刻までラスト5分の時。技を決めた時にバランスを崩して転倒。右足に激痛が走り、起き上がれなくなりました。すぐに病院に行くと右足首の骨が折れていました。
病院で彼にLINE。
"ごめんね、明日の花火大会行けなくなった。"
すぐに電話をくれて、事情を話すと、とても心配してくれ、以降の通院の時はいつも車を出してくれました。
骨折して2週間後の通院の時、待合室で待っててくれているはずの彼がいない。電話してみると「ちょっと待ってて!」と。しばらくすると待たせてごめんね!と彼が戻ってきました。
普段の通院の時はこのまま家に送ってもらってお別れするのですが、いつもと違う道を走らせている彼。夕方だしお腹空いてどこか食べに行くのかな?と思っていると、「よし着いた!準備するからちょっと待ってね。」と言い、後部座席から何かを降ろしていました。助手席が開けられ、「ゆっくり降りてね」と手を差し出してくれた彼の横には車椅子が。
「今日県内で1番大きな花火大会があるんだ。診察の間に看護師さんに穴場スポット教えてもらったんだ。坂はあるけど段差は少ないから車椅子でも大丈夫って聞いて、車椅子貸してもらった。一緒に見よう。」
私が乗った車椅子を彼が押してくれて坂の上へ。坂の頂上の小さな広場には誰もおらず、2人きりでした。丁度花火が上がり始めました。"きれい…"と思わず呟くと、彼とハモってしまい、そこで目が合って笑ってしまいました。いつの間にか手を繋いで花火を見ており、最後の1発が上がった時に、彼から告白されました。答えはもちろん、"よろしくお願いします"。

骨折した足の手術やリハビリはとても大変でしたが、おかげで彼の優しさに触れるとこが出来、結果オーライかな、と思っています。

written by 美桜

エピソード投稿者

美桜

女性 投稿エピ 1