私が中学生になって入った卓球部にすごく真面目そうで優しそうな男子が私と一緒に入部しました。
男女仲がすごくいい部活だったのであっという間に仲が深まっていきました。
クラスが違ったので部活でしか会えませんでしたがらたくさん話して練習相手をしてもらっているうちにだんだん気になる人から好きな人になっていきました。告白したいけど出来ないという状況である日部活中に私の靴ひもが解けて私が気づかずに練習をしていると「危ないから」と言って隣の台で練習していた彼がわざわざ靴ひもを結びに来てくれました。その翌日堪えきれず告白し、付き合う事になりました。しかし、お互い恥ずかしがり屋の中学1年生だったのでせっかく付き合ったのに全く話せずに別れる決断をしてしまいました。それから私はずっと彼の事を引きずり、高校は女子校だったので新しい好きな人も出来ずに高校生活を謳歌していた高2の頃彼から連絡があり、彼の学校の文化祭に顔を出し、久しぶりの再会を楽しんでいた時彼の靴ひもが解けているのが見えました。「解けている」ということを伝えるだけで充分だろうに体が勝手に動き、彼の靴ひもを結んでいました。結び終わったあとにあの時彼に結んでもらったということを思い出し、彼を見ると「今度は俺が危ない状況だったわ!笑笑」と笑顔で言ってくれました。その靴ひも事件によって私達はまた付き合う事となり、最初の靴ひも事件があった日から8年たった今でもどちらかの靴ひもが解けると靴ひもを結びあっています。
written by あかり
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