呼び愛

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この話は私自身ではなく祖母から聞いた話です。
祖母にはG君という自他共に認めるとても仲の良い幼なじみがいました。祖母は陸上、G君は野球部に所属しており練習漬けの毎日を送っていたため祖母は腰痛持ち、G君は肩こりに悩まされており互いをいつしか「婆さん」「爺さん」と学校で会う度に呼び合うようになっていきました。そして高校を卒業して違う大学、違う道に進んでも結婚をしてからも「婆さん」「爺さん」の呼び合いは続き、最初に呼び合った日から六十数年経った今でもその呼び合いは続いています。(最初に聞いた時は少し面白い話だなあ、としか思っていませんでしたが、今思い返せば凄く幸せに溢れた思い出話でそれを幸せそうに話す祖母の傍で照れ笑いをしていた祖父がとても可愛いらしかったです)

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