忘れないで

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大学一年生の時、所属していた団体で、一人の先輩に出会いました。見た目はとてもいかつくて、初めは怖いとずっと思っていました。ですが彼は、誰よりも周りを見ていて、皆を笑わせる天才で、フットサルに夢中で、いるだけでみんなが笑顔になる、そんな存在でした。私は彼に憧れていたと同時に、ひとりの人として、男性としてとても大好きになっていました。その思いは2年経っても変わらず、彼氏も出来たことがない、男の人と遊んだこともない奥手な自分は、友達に協力してもらいながら、話しかけたり、ラインや誕生日プレゼントをあげたり、少しずつ頑張り、クリスマスイブに人生初の告白をしました。ですが、先輩は卒業と同時にイタリアに3年間行くことになっていたため、私も遠慮と怖さから、返事を聞きませんでした。彼は彼なりにありがとう。と受け止めてくれましたが、私はもう諦める予定でした。それから先輩は卒業してしまい、もう二度と会えなくなったんだな、と寂しさを噛み締めていたとき、友達が私の今にも死にそうな姿を見かねて、先輩に連絡をとってくれ、最後に会うことができました。初めて二人で食事をし、プレゼントをもらいました。そこには、オルゴールが入っていました。俺の好きな曲だから。これ聴けば大丈夫だから。と渡され、私は涙を堪えるのが必死でした。最後にお別れをしたあと、ラインで誰よりも大好きな自信があります。と最後の告白をしました。やはり返事はありがとう。でしたが、彼が帰ってきた時、私は何回でも、何十回でもやっぱり伝えたい。と思いました。あんなに臆病だった自分が、少しずつアピールし、二回も告白でき、自分自身が大きく変わりました。きっと好きな人が彼だったからこそできたことなのかもしれません。今は日々自分磨きをし、疲れたら毎日オルゴールを聞いてあの時をしつこいぐらい思い返し、自分を奮い立たせています。いつかまた、会って大好きと言えるその日まで。

written by T

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