ズル休み

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登場人物
・私サキ(仮)(元吹奏楽部員(フルート)。女子といることが多い)
・彼テツ(仮)(元バスケ部員。人気者。みんなと仲良い。)
二人ともあまり賢くはない。

修学旅行の班から急激に仲良くなった私たち。
一緒にバンドも始めた。
(彼がギターで私がベース。)
同じ高校に進学しようと約束をし。
そんななかクラスが離れた中三。

ある午前授業の日
私は国語の教科書を借りに行こうとした。

ガラガラ(ドアを開ける)
私「テツいる???」
クラスの子「それがさー今日休みなんよ。サキ理由聞いてない?なんか無断欠席っぽくてさ先生も理由知らんみたいなんよ」
私「えー!いつも元気なのに珍しい!笑」
クラスの子「ねーwwwサキも知らんなんてズル休みかいな!?笑」
私「そうかもしれないね笑笑そのズル休み説否めんw」

そのあと、その子(女の子)に教科書を借りて無事国語の授業を受けた私。
半日彼の休みの理由がきになって上の空だった。

家に帰ると平日で良心は仕事。私一人。
固定電話を見ると
不在着信履歴3件。


見慣れた彼の家の番号。


え!!もしかして急用だった!?
と思い。折り返しの電話。


私「もしもし、サキでs…」
彼「あ!やっほ、おはよ。あ、もうこんにちわか笑」
私「テツじゃん!なんだ、元気じゃん笑」
彼「ねねね、今から暇?」
私「??特には。20:00-の塾までは予定ないよ」
彼「おっしゃ。じゃあ25分後にサキの家着くから準備して1階に降りといてよ。遊び行こ」
私「、???いいけど、、??どこに??」
彼「んー秘密!とりあえずベースもってこいよ!んじゃあ俺今から出発するからじゃあな!!」


ガチャ


電話が切れた。

とりあえず訳が分からないが制服から私服に着替えてベースを背負ってマンションの1回に降りた。

きっちり25分後。
彼が来た。

彼「よっ!」
私「こんにちは。ズル休みさん笑笑」
彼「まぁまぁその件は(^^;いまからさ、天気いいし公園行ったり海行ったりせん??」
私「いや色々聞きたいことはあるけど、まあいいや笑いいよ行こう!」

ちょっと小高いところにある公園。
着くまでに30分ぐらい歩いたと思う。
もうすぐ夏だとか
この道で楽器背負ってる俺らってなんか青春って感じがするとか
受験勉強の話とか
たわいもない話をしていたらあっという間だった。

公園についてから2人で楽器の練習をした。
その時、彼が
彼「はいこれ。」
(ピックに穴を開けてチェーンを通してキーホルダーにしたもの)
受け取りながら
私「??なにこれ」
彼「見たらわかんじゃんキーホルダー!笑」
私「いや、そうだけどさ??なんで??」
彼「いやーどっかつけるかなと思って。」
私「かわいいから付けるけどさ!!笑ありがと!」
そして筆箱につけた。
彼が筆箱カバンから出して、私の方へ向けて。
彼「いぇーいお揃い、、、」
照れた顔を背けながら言ってきた。

そのキーホルダーはいまでも大切に保管しています。

written by てんこ

エピソード投稿者

てんこ

女性 投稿エピ 6