運命を感じた席替え

運命を感じた席替え

わたしが高校生のときのお話です。
当時、同じクラスの人で、ずっと気になっている人がいました。
ですが、その人はあまり女子と話すタイプではなくて、わたしも自分から話しかける勇気はありませんでした。
4月のはじめから、ほぼ一目惚れのような感じで気になっていましたが、なにもできないまま月日は過ぎ、クラス替えを意識するような季節になりました。
このままなにもしないままクラスが離れるのはいやだなぁ、と思いながらも、いきなり話しかける勇気はなく、わたしは自分の中で「次の席替えで近くにならなかったら諦めよう」と思っていました。
そして、待ちに待った席替えの日。
ドキドキしながら新しい席に移動すると、隣の席には、ずっと気になっていた彼が座っていました。
嬉しくて、これは運命なんじゃないか、と本気で思いました。
それから、隣の席同士になったわたしたちは、(わたしのアプローチもあって)仲良くなり、しばらくして付き合うことになりました。
高校卒業と同時に別々の進路を歩むことになり、別れてしまいましたが、今でも彼との思い出は、最初から最後まで少女漫画のようにキラキラした思い出です。

written by ちゃっぴー