班決め

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これは、休み時間はいつも女子とだけ居るようなどちらかと言うと真面目に分類される吹奏楽部員の私とコミュ力が高くて割とモテるバスケ部君との話です。
私の学校は小中がほぼ繋がっている。
小学校は一学年80人前後しかいないし、中学は外部生も混じって120人前後になる。
そんな中学二年生。修学旅行の班決め。
小学校も1年生から4年生、中学も1,2年と同じクラスだったのに全くと言っていいほど接点のなかった私たち。
修学旅行実行委員がくじ引きで適当に分けただけの班。
正直、班員の名前を聞いた時はマジか。。。?とも思った。だって何年一緒のクラスでもそんなに話さなかった人と中学の一大イベント修学旅行で同じ班だなんてちょっと気まずかった。
最初はお互い敬語だったけど、思ってたよりも早く打ち解けることが出来た。
共通の趣味に邦ロックがあったお陰かもしれない。笑
そして、音楽の話を通して仲良くなっていくうちに、私達はバンドを組むことになった。
周りの人も「お前らが!?仲いいの!?」という感じだった。
割と彼が面倒みが良くて私が超がつくほどのマイペースだからバランスは取れていたみたい笑
まず、メンバー集めから始まったバンド。
部活をサボって(副部長だった私は初めてのサボりだった笑)美術部へ行き、歌が上手な子サバサバ系の女子を誘った。「ほかの楽器のメンバーが揃ってるなら受ける。」との事だったので、その足で野球部のグラウンドに行った。
そして、噂でドラムをしているというこれまたあまり接点のない友達も少なめな今思い返してもちょっと癖の強い野球部の男子を誘った。
いつも暇だからいいよ。との事なので、美術部の子に報告し、私たちの音楽活動がスタートした。
4人とも性格もばらばらで、上手くいくか不安だったところもあったが逆にバラバラだからこそ上手くいった。
スタジオで練習する日の朝は彼が必ず(お互い携帯電話を持っていなかったので)家に電話をしてくれて、今日の持ち物を確認したあと、遠回りなのに私の最寄り駅まで迎えに来てくれて一緒に行っていた。
それから何度クジを引いても2年の間はほぼ近くの席になった。
また!?笑と言いながらも嬉しかった。

中学三年になってクラスが離れてしまった。
クラス替えの時にクラスが離れることがわかった後、彼が私のところに来て
「お前高校は俺と一緒のとこな。ずっと俺とバンドしよ」って言ってくれた。
私は「うん!」と答えた。嬉しかったし。頭は良くなかったが頑張ろうと思った。

written by てんこ

エピソード投稿者

てんこ

女性 投稿エピ 6