3年越しの想い

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私が3年間片想いをし続けた塾の先生の話です。
高校受験のために入った塾に彼はいました。
初めはなんとも思っていなかったのですが、
バイトとして先生をしていただけなのに
本当に心が優しい人で夜遅くまで生徒のために
残り、勉強を教えてあげていた彼の姿に私は
どんどん惹かれていきました。
まだ中学3年生だった私は恋愛にも慣れておらず
彼が近くにいるだけで顔が火照り、ドキドキが
止まりませんでした。
そして受験が終わり、最後の塾の日に
思い切ってLINEを教えてもらいました。
何もないまま時は過ぎ高校1年生の冬。
彼が1年間留学に行くことを知り思い切って
連絡をすると会ってもらえることになりました。
夜の堤防を歩きながらたわいもない話をしていたのですが私の心臓はバクバクで、ただ隣で歩いているだけで幸せでした。
今が告白するチャンスだ!という時に私は勇気が出ず結局何もないまま帰ってしまいました。
そして1年後、彼が留学から帰ってきました。
しかし彼は凄く美人の外国人の彼女を作って
帰ってきてしまいました。
4歳も年下の私には容姿も中身も叶うはずもなく、ただただ別れてほしい。その一心でした。
そんな願いは届かず時は過ぎ、高校3年生の冬。
先生と生徒が恋に落ちるというドラマを見て、
気づけば彼に電話をかけていました。
優しい彼は何事もなく喋ってくれていましたが
3年越しの想いを伝えると心に決めていた私は
勇気を出して告白しました。
東京と京都で離れていたので彼は電話越しに驚いていましたが、彼女がいるので付き合えるわけもなく終わってしまいました。
高校1年生の時に告白ができていれば、何か変わっていたのでしょうか。
高身長で黒縁眼鏡をかけていた彼を私は忘れる事ができず、高身長で黒縁眼鏡をかけている人を見かけるたびに今でも期待してしまいます。
きっとこれからも彼と似ている人に恋に落ち、その度に彼を思い出すのだと思います。

written by アリサ

エピソード投稿者

アリサ

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