一目惚れしました、街コンのお話です。

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26歳の誕生日を迎える数ヶ月前。
全く出会いもなく、一人の時間を持て余してました。

だから、というわけではありませんが、ダメ元で私は街コンに参加したり、マッチングアプリを利用したり…と恋活を続けていました。

それなりの数の男性に出会ったのですが、なかなかこの人!!という人もおらず
次の街コンに参加して、良い人がいなかったら暫く恋活を辞めるつもりでとある街コンに、参加申し込みをしました。

その日の男性の参加人数はいつもより少なく、私は正直

「これで最後と決めたのに、ハズレの回を引いたな…」

と、内心諦めていました。
それでも素敵な人と出会う目的以前に、元々人の話を聞くのは好きな私はそれなりに楽しんでいました。

正直、終盤に差し掛かると疲れも出てくるわけで…回転寿司形式なので、一人当たり2、3分しかお話が出来ない上にその間に相手の印象を決めなければいけない。
おまけに沢山の男性と話していると、その前に話していた男性の印象は霞んでしまい、どの人が良かったかを忘れてしまいます。

その為に、印象を記入できる簡単なシートを渡されるのですがそれを書く時間も正直そんなにありません。すぐに次の男性が来てしまいます。

私はそれでもそれなりに、相手の事を忘れない為に最低限の印象は書き続けていました。


そんな時に私のブースに来た男性。
彼と目があった時、何の根拠もありませんが

「私、この人と付き合う気がする」

と感じました。

黒縁メガネに優しい微笑み、雰囲気からとても誠実な人そうだなと言うのが第一印象。
話をしてみても、その印象に違わぬとても優しい人でした。


そこからはとても話が盛り上がりました。
私が好きなネイルの話から始まりグルメの話や、仕事の話…。

あっという間に終了時間になりました。
名残惜しく感じつつも彼は次の女性の席へ、行ってしまいました。

印象を書かなければと、印象シートに目を落とし、ペンを持ち直しました。
しかし彼と話すまでは、相手の年齢や職業などメモしていたのですが年齢はおろか、職業などが思い出せませんでした。
そう言ったことを話さなくてもとても楽しかったんだなと、今は思います。

他の人と話している間も、彼のことが頭から離れず最後に連絡先交換カードタイム、と言うものが始まりました。


自分の中で印象に残った、もっと話してみたいと思った人に連絡先を書いて運営担当の人に回収してもらい、相手の元に渡されると言うもの。


私は迷わず彼に宛てて書きました。
沢山女性が多い中、このあと始まるカップリングタイムでカップルにはなれないだろうと思い込んでいたからです。


運営担当さんにカードを手渡してから、暫くして他の方からのカードが届きました。
数枚あったその中には、なんと彼からの連絡先カードが!

私はとても嬉しく思い、それだけでも充分な気持ちになりました。


そして最後にはカップル投票タイムというものがあります。
これは連絡先交換カードとは違い、カップルになりたい人を第3希望までカードに記入して投票するというもの。
結ばれた二人はともに会場を出て行く、というものになっています。

もちろん希望を出したからといって、必ずしもカップルになれるわけではありません。
片方だけでなく、お互いに相手を希望している必要があります。

私はまさか、カップルまでは無理だろう…と、自分に自信が持てなかったので期待はしていませんでしたが、彼とカップルになることが出来ました。


その後彼とともに会場を出て、別れ際に連絡先を交換しました。
お互い照れくさく、初めは敬語でしたがLINEでのやりとりと、何度か食事や小旅行に行ったりして次第に打ち解けていきました。

そして先日、彼から告白をされてお付き合いを始めています。
あの時諦めないで参加して本当に良かったです。

今とっても、幸せです。

written by 夏樹

エピソード投稿者

夏樹

女性 投稿エピ 6

25歳の成人女性です。自分の過去、現在を振り返ります。