彼の笑顔と果物

コンテンツ名とURLをコピーする

高校2年生の頃、私には気になる人がいました。
でも当時の私はいわゆる男性アイドルオタクで、彼が本当に好きなのか、ただの推しなのかわからず特になにも気にせず過ごしていました。
夏の体育祭や文化祭が終わり、秋になり修学旅行が始まると私は彼のことを完全に推しではなく、もう好きな人として見ていました。

その修学旅行のあるディナーの時間のことです。バイキング形式で男女別々に座っていたのですが、 デザートをみんなが取りに行き始めた時に私は友達に
「フルーツなんでもいいから取ってきて〜」と言われました。私は果物があまり好きではないので嫌だと言ったのですがじゃんけんで負けて取りに行くハメに。
「しょうがないなぁ(笑)」と言って取りに行くとなんとそこに気になる彼がいました。

他に人もいなかったので、これは話しかけるしかない!!!と思ってドキドキしながら彼に話しかける機会を伺ってみると、彼がお皿に沢山のパイナップルをのせていました。
そこで「パイナップルそんな美味しいの?」と聞くと
「めっちゃ美味しいよ!!食べてみて!」と100点満点の笑顔で言われてそこで完全に私は落とされました(笑)

その後、友達の元へ帰り(見ていたのかニヤニヤしていました)、友達のために取ってきたパイナップルを普段なら絶対食べないのに私も食べました。
なぜだか分からないけど、とても美味しかったのを覚えています。それ以来、あの果物は好きな食べ物になり、見かける度に彼を思い出します。ちょっとした思い出です(笑)

written by みぃ

エピソード投稿者

みぃ

女性 投稿エピ 1