彼は大の猫好きで自分の会社のキャラクターを、猫ちゃんモチーフのキャラクターにするくらい猫好きです。
そんな猫好きが集まる猫ちゃんイベントで彼が自分の会社のキャラクターのグッズを販売するとのことで私は後輩を連れて様子を見に行きました。
その日お店役をしていたのは彼と、キャラクターのデザイナーさんで彼のお友達でした。
そのお友達は女の人を嫌がるところがあり
私はもちろん挨拶しても素っ気なく対応されましたが、そのままちょっと他のお店も見てくるねと彼たちの元から離れふらふらして、彼のブースへ戻ると
彼から「ひよちゃんショップ店員してるくらいだしお店役してみない?俺ら男二人だけだと無愛想だしお客さんも来ないし、お昼ご飯食べてくる間だけお店してもらえない?」と提案され、後輩もおっけーしてくれたので2人でお店役をすることになり、お店役をバトンタッチしました。
すると彼からこれひよちゃんに買っといたって猫耳を付けてくれ、そのまま店員さん役になり、私は元々アパレルでの経験もあり販売は得意なので、お客さんと楽しくお話しながら販売を行い、後輩も飲食店でバイトしてることもあり、大きな声で呼び込みをしてくれたおかげで、お客さんもたくさん来てくれ、あっという間の1時間がたち彼が戻ってきました。
そのあと彼たちにお店役を交代して私は後輩とバイバイして家に帰り
夜になると彼から今日はありがとう!とLINEが届いてきて、売り上げみてびっくりした、後輩ちゃんにも後日お礼するとメッセージがきていました。
彼からのメッセージには「やっぱりひよちゃんすごいわ。知らないお客さんともあんな笑顔で話せて、遠くから見てたけど頼もしかった」「隣のブースのおばちゃんも女の子2人の時は元気があってよかったって褒めてたよ」などたくさん褒めてもらいました。
後日彼からLINEが届き、そこにはデザイナーさんとの会話が綴られており
実は私たちがお店番をしてる時にある親子さんが来たんです。3歳くらいの女の子で、彼の会社のキャラクターTシャツをきてブースへ来てくれ、お洋服着てくれてるんだね〜、ありがとう〜と目線を合わせるようにしゃがんでお子さんとお話をして対応した親子さんが、実はデザイナーさんの奥さんとお子さんでした。
その対応を奥さんがとても褒めてくれたそうで彼からのLINEに「娘さんの対応した時に、ひよちゃんが娘さんの視線まで腰を下ろして話してくれたでしょ。それをみて奥さんが、子ども想いで、なかなか出来ることじゃないってべた褒めしてたみたい」って教えてくれました。
正直、クリエイターさんには絶対嫌われた。って思っていたので、奥さんの気持ちがとても嬉しかったです。
彼もこの日を境にいままでも好きな気持ちは確かにあったけど、販売してる姿をみて、俺にはないものを持ってる姿を見て、ますます惚れたと言ってもらえました。
written by ひよ
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