気づく時にはもう遅くて。

気づく時にはもう遅くて。

大学1年生から塾講のアルバイトを始めました。いつもアドバイスをくれたり、色々教えてくれる男の子と仲良くなって、面白い話や悲しいことがあるとすぐに連絡する、心強いパートナーができました。わたしは当時好きな子がいて、その子とどうすれば付き合えるのかな、服どうしようって毎回相談してて、その子に異性として「好き」という感情は抱いていませんでした。その子に彼女ができた時も、これで気軽に連絡できなくなるなぁってちょっと寂しかったけど、幸せそうにしてて、こっちまでホコホコして、嬉しい気持ちになりました。しかし、彼がその子と別れた時に、ホッとしている自分がいることに気づきました。あんなに応援してたのに、また今まで通り話せるんだって申し訳ないけど嬉しいって思っている自分に気づきました。でも気づいた時にはもうバイトの引退が迫ってて、楽しい時間が終わっちゃうことを考えると、残りの時間を告白で無駄にしたくなくて、そばに居たいから関係性を変える勇気もなくて、結局そのまま引退してしまいました。四月からはお互い違う職場で働きます。今までみたいに毎日会うこともないし、連絡もどんどん減っていくと思います。せっかく気づいた恋、だけどこのまま彼と仲良くいたいから、面白い話も悲しい話もなんでも気を使わず言える相手でいたいから、あと2週間でこの恋に蓋をします。今までありがとう、幸せになってね、そして時々はわたしと過ごした時間を思い出してください。

written by たか