高校時代からの宝物

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高校生の時に付き合った彼氏から貰ったプレゼントを別れた今もまだ大切に持っています。

私が彼と付き合いだしたのは高2の秋ごろ。
クラスが同じでたまに話す程度だった彼に突然告白をされて付き合いだしました。
彼は成績が優秀でいつも本を読んでいる所謂秀才タイプ。
私とは正反対だったけど彼の驕らない態度がとても好きでした。

付き合って3ヶ月の頃彼が私と同じバイトをしたいと言い出し、二人でマックでバイトをしました。
私は高1のときからマックでバイトしているので彼に仕事を教える担当になりました。
しかし残念ながら彼は勉強はできるけど仕事では使えないタイプでした。

尊敬する彼の出来れば見たくなかった姿でした。
私の言うことを何でもメモするのに次に同じことを聞いてくる、前に教えたよと言うとメモを何度も見返して時間がかかる。
応用がきかない、すぐにテンパるなど典型的な仕事が出来ない奴でした。

それでも辞めることなくひたむきに頑張る彼。
そもそも彼のうちは結構なお金持ちなのでバイトなんて必要ないはずなのに。
理由を聞くともっと私と一緒に居たいからと。

そう言われては私も、彼が一人前のマック店員になるまで絶対に諦めないと誓ったのです。
バイトを始めて4ヶ月、二人とも高校3年生になってました。
彼は残念ながら来月でバイトを辞めることになりました。

彼の目指す大学は彼にとってかなりの難関、ラストスパートをかけるべく勉強に時間を割くためでした。
かなり一人前になった彼に私もとても誇らしかった。

毎日クラスで会うだけの日々、放課後は私はバイト・彼は勉強。
何となくやっぱり私たちもう別れたほうがいいのかなーなんて思ってました。

夏の初め悩んだまま私の誕生日、私は彼にディズニーランドに誘われました。
とっても嬉しかった、彼が私の誕生日の為に時間を割いてくれる事が。
お互い受験生でこの時期の大切さを分かっていただけに、彼にとって私がまだそれだけの存在だったと思えたからです。

チケットも彼が買ってくれて何とこの日の為にバイト代をすべて貯金しておいてくれたんだそうです。
自分の稼いだお金で彼女の誕生日を祝いたかったからって言葉に本当に感動しました。
彼が慣れない初めてのバイトで彼女の私に指導されながら手にしたお金。

そのすべてが自分の為だったと思うと本当に彼が愛おしかった。
彼の彼女で本当に良かった。
その帰り道で渡されたティファニーのハートのネックレスは、今でも私の大切な宝物です。

written by ねっころ

エピソード投稿者

ねっころ

秘密 投稿エピ 2