国際結婚に伴う移住での不安!理想と現実、ホームシックの克服法

将来は素敵な外国人の旦那さんと海外で生活したい、と夢見ている女性は大勢いると思います。

多くの人が抱いている国際結婚・海外移住のバラ色のイメージというのは海外ドラマや映画からの影響が大きいのではないでしょうか。

しかし、実際に国際結婚をして海外移住をしたとしても、楽しいことばかりが待ち受けているわけではなく、当然大変なこともたくさんあります。

今回は、国際結婚に伴う海外移住での不安、理想と現実、ホームシックの克服法をご紹介します。

海外移住の不安

もし外国人の方と結婚し海外に移住することになったとしたら、真っ先に何を思い浮かべますか?

人によるとは思いますが、真っ先に頭に思い浮かぶことは〈海外移住=大変=不安〉ではないでしょうか?

海外移住をするにあたり誰しも少なからず不安を感じると思いますし、それは当たり前のことです。

では、その不安要素を見ていきましょう。

言葉の壁

海外移住でまず避けて通れないのが、言葉の壁です。

とはいえ、移住先の母国語や標準語が何語かで大変のレベルは変わってくると思います。

もし英語圏に移住するのであれば、他の言語より言葉の壁は低いでしょう。義務教育で英語には触れていますし、英語の勉強法や教材はあふれるほどあるので、時間と努力次第でどうにかなります。

しかし、もし英語圏以外の国や都市に移住するのであれば、英語圏より言葉の壁は高いかもしれません。

日本語しか話さない日本では考えられないかもしれませんが、海外では同じく国でも都市によって主要言語が異なることがあります。

例えば、カナダのケベック州はフランス語圏なので街中の標識、レストランのメニュー、車内アナウンス、全てがフランス語です。

言葉の壁はどの言語が対象かで難易度が異なってきますが、海外移住をするのであれば必ず克服しなければならないことの一つです。

友人との壁

言葉の壁の次に避けて通れないのが、友人・家族との壁です。

現地に馴染み楽しく日々を過ごすために、友人の力は不可欠です。

友人といっても日本人の友人ではなく、現地の友人です。

現地のことを理解して溶け込んでいくための近道は、現地人の友達を作ることです。大人になってから友達を作ることは難しいうえに、移住先でとなると言葉の壁などがあるので、さらにハードルが高くなります。

しかし、現地のコミュニティイベントに参加したり、日本語を勉強している現地人とランゲージエクスチェンジをしたり、共通の趣味がある人と知り合えるように習い事教室に通ったり、小さな努力を重ねていれば必ず素敵な友達に出会え、現地での生活をサポートしてくれるはずです。

家族との壁

友人の壁と同じくらい大切なことが、家族との壁です。

家族の壁とは、旦那さん側の家族の壁です。

日本人同士の結婚でさえ、嫁姑の関係性が結婚生活を左右するといっても過言ではないくらい、家族の関わりは重要視されています。

特に海外では日本以上に家族での集まりを大切にしていることがあります。

クリスマスなどの特別な日でなくても、家族で食事をしたり、一緒に出掛けたり、日

本での結婚生活以上に家族みんなで時間を過ごすことが多いのは事実です。

そして、語学の勉強と相手側の文化を理解をすることは、相手側の家族との距離を縮めることに直結しているといっても過言ではありません。

仕事の壁

最後に立ちはだかるのは、仕事の壁です。

移住先で仕事ができるかどうかは、全てがビザ次第です。

どんなに日本でバリキャリで仕事が生きがいだったとしても、現地で有効な労働ビザがない限り合法的に働くことはできません。

国によって異なりますが、配偶者ビザを保持していればパートタイムの仕事ができる場合や、フルタイムで働きたいのであれば労働ビザの取得が必要な場合があります。

しかし、例え仕事ができるビザを保持していたとしても、仕事を見つけるのが大変だったり、仕事を始めたあとに困難なことが沢山あってしんどいと感じることもあるかもしれません。

仕事の壁も海外移住するにあたり避けては通れないことの一つです。

理想と現実

海外ドラマや映画でよく目にする素敵な海外生活を思い描き、海外移住に憧れる人は少なくありません。

しかし、理想と現実は違います。

いざ海外移住をしてみると、キラキラした海外生活からは想像できないような現実がたくさん待ち受けています。

毎日がサバイバル

まず海外生活の現実は、毎日がサバイバルです。

例えば、日本では家事の一環としか思っていなかった買い物。
これは海外移住後、最初に待ち受けている第一関門です。

日本だと日用品の買い物をするのに膨大な時間と労力をかけることはあまりありませんが、海外の場合慣れるまで膨大な時間と労力を費やします。

洗濯洗剤を一つ買うにしても、まず表示を読んで理解するのに時間がかかりますし、国によっては洗濯洗剤が色ごとに分かれている場合もあります。

例えばオランダは、洗濯をするときに色の系統が似ている物を一緒に洗い、それぞれの色で使用する洗剤の種類が異なります。

さらに、英語圏以外の国で表記が全現地語で書かれていると、読んで理解するのだけでかなり時間がかかりますし疲れます。

買い物、洗濯、ゴミ出し、家電の使い方、電車やバスの乗り方、銀行口座の開設、日本では簡単にできていたことが、同じことを海外でやるとなると毎日がサバイバルになります。

それらのことを旦那さんと一緒にやると苦ではないかもしれませんが、旦那さんは四六時中一緒について来てくれるわけではありません。

一人で色いろなことを行い、サバイブしていくことで、気が付いたころにはとっても強くなっていることでしょう。

孤独との闘い

ふいにやってくる孤独との闘いも、海外生活の現実です。

旦那さんがいるとしても、どうしても埋められない寂しさや悲しみなどの孤独に襲われることは海外移住ではよくあることです。

いつも親身になって話を聞いてくれてたっぷり愛してくれる旦那さんが一緒にいても、やはり友達や日本にいる家族にしか埋めることのできない何かがあるのは確かです。

日本にいる家族や友達と話してストレスを発散したいけど、物理的に距離があるので会うのが難しかったり、時差の関係でSkypeするのが難しかったり、なかなかタイミングが合わないことはよくあります。

孤独を感じているときは気分が落ちやすいので、精神的に不安定になったり鬱気味になりやすいです。

雪国や冬が長い国や都市でよくあるのが、日照時間が短い冬の間に孤独感が増して、鬱気味になってしまうことです。冬に雪が降らないとしても、曇りが続いてどんよりした日が続いてくると、誰でも精神的に落ちてしまいます。

そんな時期に孤独を感じやすくなったりもするので、注意が必要です。

日照時間と気分の落ち込みはかなり密接に関係があるので、孤独を感じているときは日光浴をしたり、冬だったら日焼けサロンに行くのがおすすめです。

ホームシックの克服法

海外生活をしていれば、どうしても一度は経験するホームシック。
ホームシックの辛さは経験してみないと分からないですが、とてもつらいものです。

では、そのホームシックを克服するにはどうすればいいのでしょうか。

日本語にたっぷり浸る

ホームシックの克服法の一つは、母国語にたっぷる浸ることです。

まずは、日本にいる家族や友達を日本語でとにかく会話をすることです。

たわいもない会話から、悩み相談、溜まっているグチを日本語で話すことで、自然とホームシック気味の気分を晴らすことができます。

話し相手がいないときは、日本語のYouTubeチャンネルやテレビなどを見たり、本や雑誌などで活字を読むのも効果的です。

普段の生活で耳や目から入ってくる言語は日本語以外なので、日本語に意図的に触れることでホームシックの克服につながります。

気が済むまで泣く

日本語に浸ったりしてもなかなかホームシックがなくならない場合は、とにかく気が済むまで泣いてみましょう。

日本が恋しい、家族や友人に会いたい、日本食が食べたい、ホームシックの原因になっている全てのものに対する感情を声に出してみると、不思議と涙があふれてきます。

感情に任せるまま、気が済むまで泣きましょう。

すると、いつしか泣いていた理由を思い出せなくなり、我に返った頃には気分が晴れ、ホームシックになっていたことをすっかり忘れているでしょう。

お風呂で声を出して泣くのもよし、部屋にこもって泣くもよし、旦那さんの前で泣くもよし、とにかく涙と一緒に悲しい感情を吐きだしてしまいましょう。

愛があれば乗り越えられる

国際結婚・海外移住では、日本人同士の結婚や日本での生活では経験できないようなことが沢山経験できます。

不安なことは数えきれないほどあるかもしれませんが、あとから振り返れば全ていい経験だったと笑顔で言えることでしょう。

様々な問題に悩んでいる渦中にいるときはネガティブなことしか考えられないとしても、それらを一緒に乗り越えていった先には、深い絆が築かれていることでしょう。

色いろと大変な国際結婚・海外移住ですが、結局は愛があればすべて乗り越えられるでしょう。

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