なぜ?会社が社内恋愛を禁止する理由とバレた時のリスクとは?
「学生時代は部活に打ち込み恋愛を控えていたけど、社会人になったら思い切り恋愛を楽しむぞ!」・・と期待に胸膨らませて就職してみたら、入った会社は何と恋愛禁止だった、なんて切ない状況に見舞われてしまった方はいないでしょうか。
実際のところ、社内恋愛の禁止を公言している企業は多くはないでしょうが、公言していないだけで奨励していないという企業は少なくないようです。
では、なぜ企業側は、社内恋愛を禁止する必要があるのでしょうか?
今回は、社内恋愛禁止の理由やバレてしまった時のリスクなど、社内恋愛を取り巻く状況についてお話ししていきたいと思います。
Contents
社内恋愛のリアルを調査!?世の中の社内恋愛事情はコレ!
まずは、世の中の社内恋愛事情を見ていくことにしましょう。
20代~60代の男女86名を対象に、社内恋愛についてのアンケート調査が実施されました。
社内の人と付き合ったことがある ・・・ 44.2%
社内の人を好きになったことがある ・・ 9.3%
したことがない ・・・ 46.5%
社内の人と付き合ったことがある人、好きになったことがある人を合わせると53.5%と、半数以上の人が会社内で恋愛感情が芽生えたことがあることがわかりました。
つぎに、“社内の人と付き合ったことがある”と答えた人に、その後どうなったかを質問してみました。
結婚した ・・・ 22.5%
交際中 ・・・ 15.0%
別れた ・・・ 62.5%
残念ながら、別れてしまったという人が全体の6割を超え、割合としてはトップとなってしまいました。
別れてしまった理由として、「コソコソするのに疲れた」や「噂されるのがイヤになり」等の声があがっています。
また、対象者を変え社内恋愛の末結婚した全国の20代~40代の男女500名にアンケートしたところ、このような結果になりました。
すすめる ・・・ 21%
すすめない ・・ 50.4%
どちらとも言えない ・・ 28.6%
経験者は、社内恋愛をおすすめしないという人が多い結果に。
やはり、社内恋愛には、いろいろと配慮しなければならないことが多いということなのでしょうか。
家族といる時間よりも職場での時間の方が長くなり、恋心を抱いてしまうことは少なくない一方で、恋愛関係を続けていくには大変な努力が必要になるというのが現状のようです。
予想通り!?社内恋愛をしている割合が多い業界TOP3発表
それでは、具体的にどんな業界が社内恋愛をしている割合が多いのでしょうか?
既婚者や恋人がいる人を対象に、業種を聞いてみた結果、次のような結果になりました。
- 第1位 流通・飲食業界 ・・・ 57%
- 第2位 金融・保険業界 ・・・ 51%
- 第3位 物流・運輸業界 ・・・ 48%
第1位に輝いたのは、57%だった流通・飲食業。飲食業はカフェや居酒屋などが職場になりますが、流通業ってよく分からないですよね。
流通業界も飲食業界も、お客様ありきの仕事になるので、共通した目的やストレスを抱え込みやすく、親近感が湧きやすくなるのかもしれません。
そういう意味で言えば、第2位の金融・保険業界も、同じことが言えるのかもしれませんね。
第3位の物流・運輸業界の場合は、男性の方が多く配属されていることが多いと言えますが、女性はその中にあって、しっかりした人が多い印象があります。
男女が惹かれ合う環境としては、力持ちの男性を陰ながら支える女性といった感じでしょうか。
男性のたくましさや女性の優しさを、より感じやすい職場なのかもしれませんね。
そもそもなぜ企業側は社内恋愛に難色を示すのでしょうか?
さて、社内恋愛のリアルを学んだところで、本題に入ることにしましょう。
特に社内恋愛を禁止していない企業がある一方で、社内恋愛を禁止している企業があるのもまた事実です。
そもそも、なぜ企業側が社内恋愛に対して後ろ向きなのかというと、昨今の日本の問題が見え隠れしている部分があるようです。
社内秩序や風紀の維持のため
会社に勤める人間は、一人の社会人として、常識やマナーを持ち合わせることが求められます。
ところが、そこに個人的な感情が入ってしまうと、個の部分が強くなってしまい、周りが見えなくなってしまう人も。
自分たちとしては、誰にも迷惑を掛けていないと思っていても、知らず知らずのうちに迷惑を掛けていることもあるのです。
もっとひどいのが、ケンカを職場にまで持ってこられたとき。
本人たちは感じていないかもしれませんが、意外と周りの人は空気の悪さで気がついているものです。
口を利かない、明らかに態度が悪い、落ち込みが激しく声を掛けづらいなどなど、業務に支障が出ないわけがありませんよね。
ケンカから破局に発展してしまった場合、さらに環境は悪化。
どちらかが退職を余儀なくされる状況に陥ってしまうこともあり、企業としてはリスクが高いと感じ、社内恋愛に難色を示してしまうのです。
セクハラ・ストーキングなどの問題防止
企業が最も恐れているのは、訴訟問題などに発展すること。
社員同士の恋愛の末、企業にとってマイナスになり得るリスクは、未然に防いでおきたいと考えるのです。
それがセクハラの場合もありますし、パワハラかもしれない、もっとことが深刻化すれば、ストーカー行為に発展してしまうこともあるでしょう。
当然、被害に遭った方は、被害届を出したり法的手段を取ることになります。
また、不倫関係になってしまった場合もしかり。慰謝料請求などの訴訟に発展してしまった場合、やはり企業としては快くは思わないでしょう。
情報漏洩の恐れがあるため
企業によっては、それぞれの部署内で守秘義務が発生する案件があります。
経理部なら企業のお金のこと、人事部なら人事関係のことなどがそうです。
本来であれば漏れることのない案件が、恋人だからと話してしまうこともあるかもしれません。
そこから第三者へと知れ渡り、社内どころか社外にまで漏れてしまい、企業として大変な損害を被ってしまった、なんてことも起こり得るのです。
このような事態を防ぐために、社内恋愛を禁止している企業があるのは事実で、社会的な信用性が商売道具となっている企業では、この点が一番重要視されているのではないでしょうか。
解雇もある!?社内恋愛がバレてしまったときのリスクは?
では、社内恋愛をしてしまって会社にバレてしまったとき、何かしらのペナルティーが発生するのでしょうか?
結論から言うと、答えは“NO”です。
したがって、社内恋愛がバレたからと言って、会社をクビになるということはありません。
というのも、社員規則で定めてある理由は、あくまでも“恐れがある”ということなだけで、明確に社内恋愛が原因で、企業に損害を与えたとまでは言えないからです。
ただし、この措置はペナルティーというよりも付き合うための配置とも考えられ、公私混同を避けるための必要措置とも捉えられます。
“会社は仕事をする場所”ということを認識づけるためには、仕方のないことですから、甘んじて受け入れた方が良いのかもしれません。
社内恋愛に発展してしまったらどうすれば良い?
恋愛は個人の自由なので、会社であろうとそれを止めることはできませんし、止める権利もありません。
四六時中一緒にいて、さまざまな困難を一緒に解決してきた仲間同士。
その人を好きになってしまうことは何ら不思議なことではないですし、恥ずかしいことでも、後ろめたいことでもありません。
例えば、
- 社内ではあくまでも仕事の仲間として接する
- 必要以上に接触(コミュニケーションなど)をしない
- プライベートを職場に持ってこない
- 社会人として節度やマナーを忘れない
この点を抑えておけば、何も問題はありません。
鈍感な人は付き合っていることにさえ気がつかないでしょうし、たとえ気づかれてしまったとしても、周りは放っておいてくれます。
なぜなら、周りの人だって二人の仲を壊したいとは思っていませんし、業務に支障を来さないのであれば、そこまで他人の恋愛に興味がないからです。
勇気ある行動は責任感を感じさせるので、会社側はそんな優秀な社員に対して不当な扱いをすることはできなくなります。
どんな形を取るかは、本人たちが決めることではありますが、節度を持った行動が求められていることは、間違いありません。
社内恋愛禁止にペナルティーはないけど良識ある行動をとること!
今回は、社内恋愛禁止の理由やバレた時のリスクなどをお話ししてきました。
社内恋愛を禁止する背景には、企業側のリスクマネージメントが大きく関わっています。
働いているのは自分たちだけではなく多くの人がいることを忘れずに、オトナとして良識ある行動をとるようにしたいものですね。
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