怒られて初めてよかったと思えた日

    作者:七井 友一

    Twitter:@DDFF5891

私(あかり)は酒販店で働いている25歳です。

職場は男性がほとんどで、従業員20名中、女性は私を含めて2名しかいません。
逆ハーレムと言えば、その通りなのですが何しろ年齢層が高いので(笑)

しかし、唯一の目の保養が、29歳の男性従業員です。
歳も近く、冗談を言いあったり、よく話したりするのですが、なによりイケメン男子なんです。
韓流系の爽やかイケメンです。

ある日、私は仕事でミスをしてしまい常務にかなり怒られてしまいました。
仕事終わりに肩を落として帰ろうとすると、彼が近づいてきました。

私が凹んでいるのを心配して、食事に誘ってくれたのです。
内心そんな気分ではなかったのですが、食事に行くことにしました。

彼の車で店に向かう途中、彼が口を開きました。
「かなり常務に絞られたんだって?」といわれ、
私は「かなりね」と、肩を落として答えました。
すると彼が、「俺も怒っていい?」とまじめに聞いてきました。

私は正直めんどくさい、来るんじゃなかったと思いましたが、
赤信号に変わった次の瞬間、彼の言葉に心奪われてしまいました。

「あかり、本当に怒るよ。俺の大好きなあかりの笑顔見せてくくれないと本当に怒るよ。」
その時の彼の言葉と笑顔に、キュンと胸が打たれてしまいました。

この時、常務に怒られてよかったと、初めて感じました。