憧れの先生に醜態

    作者:お柿

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19歳にしてぎっくり腰になったんですが接骨院の先生が素敵でした。

高校卒業してすぐに今の会社に入社し、一日8時間のデスクワーク。

お昼もお弁当なので外に出ることもなくずっと座りぱなし。

座ったまま運動もせず三食しっかり食べてしかもおやつまで食べていた私は入社から1年で10キロ太りました。

入社した会社が小さな会社で若い社員は私のみ。

他はおじいちゃんやおばちゃんだったので容姿も気にせず勧められるままにお茶菓子を食べ続けた結果でした。

運動不足な上に体重が増加したので腰が耐えられなかったみたいです。

ある日会社に行ってデスクに座るとペンがない。

ふと見ると机の下に落ちていたので座ったまま手を伸ばしてペンを掴んだ瞬間。

ぐきりとやってしまいました。

そのまま動けない私をキャスター付の椅子のまま外までおばちゃんが運んでくれて、会社から約数分ほどの接骨院まで連れて行ってくれました。

道中死ぬほど恥ずかしい思いをした私ですがもうあまりの痛みでどうにでもしてくれという状態でした。

背筋が伸ばせないので下を向いたまま接骨院で受付をし、ようやく診察の順番が回ってきました。

腰を曲げたままだとほとんどの人の顔は見えません。

私が整体師さんの顔を見たのは腰に温熱治療を受けているときでした。

私の目線までしゃがみこみ目をみてくれました。

その顔のカッコよさにしばらく呆然として、そして今自分が置かれている状況に消えてなくなりたいほど恥ずかしくなりました。

優しい声でこれからの治療法とぎっくり腰の説明をしてくれる先生。

思い当たる腰への負担について聞かれ、体重増加の話になったときは死にたくなりました。

温熱治療で少しづつ痛みが治まってきた頃、
診察台に横向きになりマッサージを受けたのですがそんな時に限って少し見える下着が地味。

灰色ってもう・・しかも無地。

先生は気にしていないでしょうが19歳の乙女にはかなりきました。

それから翌日からは週3回通院して2週間後にはすっかりよくなりました。

でも先生に会いたい。

すっかり恋していました。

しかし場所は病院、病気や怪我をしないと行くことが出来ない。

私には合う口実がないまま通院終了から3ヶ月くらい経った頃偶然に足首を捻挫しました。

先生の勧めで運動とダイエットを兼ねて始めたウォーキング中に転倒。

捻挫した日は日曜日だったので翌日会社終わりに接骨院をたずねました。

先生は相変わらず優しくてカッコよくて、捻挫したことに感謝した位です。

診察台に座り痛みや状況を説明すると先生がおもむろに足首を持ち椅子の上に乗せました。

その時私の鼻に異臭が。

その日ブーツで出勤しそのまま8時間履きっ放しだったので相当蒸れていたんです。

もうどうしようもない。

先生は顔色ひとつ変えず足の状況を確認していましたが、私は先生の顔を見ることも声をかけることも出来ませんでした。
診察終了後テーピングをしてもらい、親切に先生がサンダルを貸してくださいましたがお礼もそこそこに逃げ出しました。

乙女にはもう先生に合わせる顔が無く、その接骨院に通うどころか前も通らないように過ごしました。

本当に恥ずかしかったです。