綺麗だねと耳元で囁かれた花火大会の思い出

    作者:野上けい

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社会人になって新人担当で仕事を教えてくれた上司のことが好きになり、
彼女はいないことは知っていたので豊平川の花火大会に誘ってみることにしたんです。

「仕事が終わったらちょっと見ませんか?」と聞いた時、すごく緊張しました。
もしかしたら断られるかもしれないとドキドキしましたが結果はOK。

でも、きっと妹的存在に見てるんだろうなぁと思っていました。

その日は定時ダッシュして、はりきって浴衣を着て待ち合わせの場所に行くと、
特に何も言われずいつもの上司だったのでちょっとがっかりしました。

階段で隣に座って花火を夢中になって見ていると、上司が耳元で「綺麗だね」って言ったんです。

私は「花火、綺麗ですよね」って言ったら、「浴衣姿が・・」って言われたんですよね。
その時花火があがって空が明るくなり上司の顔がパっと見えたのですが、
照れた感じで笑っていたのですごくドキっとしてしまいました。
この人が好きだなって胸が苦しくなったんです。

花火大会に思い切って誘って良かったです。
この日のこと、忘れられません。